時代の老いるショック
『いつの間にか下駄箱(下駄は入ってないのにいまだにそう呼んでる)にはかかとの低い靴ばかり並んでいる』
『昔はお金出してプラチナヘアに染めてたのに今は天然で出来る』
『法事会食でデザートの後、お水がピッチャーで運ばれてきた。なんだコーヒーじゃないんかと思ったら、周りが一斉に薬を飲み出した。水で正解のようだ』
『息子に連絡メールをしたら返信はたった一言「理解」。ドコモショップでそんな話をすると、現在は「理」だけでOKだそう。理解に苦しむ』
『急な尿意にトイレに行きながらズボンをおろし始め、ドアは開けたまま用足し。同居していた姑と、同じ事をしていると気づく』
『90代の父に免許返納を説得できてホッ。今度は息子たちから自分が説得される側にまわっていた!!』
『電車内で小学生のグループが勉強中。社会の資料らしき冊子をのぞきこむと「昭和時代」とタイトルが書いてある! 衝撃を受けました』
『若い時、車に残る母の加齢臭が嫌だった。今は自分しか運転しない車にあの時と同じ臭いを感じている』
『古希の記念にプロのヘアメイク付きでスタジオ写真を撮った。これで遺影にも使えると大満足だったが、いまその写真を見せると「この人誰?」と言われる』
『新婚の頃に買ったオルゴール、久しぶりに鳴らしてみたらゼンマイが老朽化しており、ゆっくりチリリンと鳴って止まった。老い先と重なるよう……』
『高校卒業後、はじめてパーマをかけ買物に行ったら奥さん!と呼ばれた。25歳の誕生日にケーキを買いに行ったらおばさーんッと呼ばれる。78歳、日ハムの試合で応援歌を歌っていたらおばあさん上手! と。褒められたけど複雑』
『子どものときは瞼は一重、大学生で二重、今は垂れてきて三重のときがある』
『昔はヘアスタイルが限定されるほど剛毛で量もあったのに、今は細く抜け毛もひどい。眉間に抜け毛がついてると取ろうとしたらシワでした』
『テレビのリモコンの調子が悪いとき、無意識に裏蓋をパンパン叩いていた。娘に「昔は叩くと調子が良くなる家電があったんだよ」と言うと納得していた』
『肉体労働をすると足腰がすぐ痛む昨今。どんなスポーツを見ても「ああ、健康そうだなぁ」という感想がまず頭に浮かぶ』
『若い時、旅に出かける前はどんな風景に出会えるかワクワクした。今、トイレがどのくらいの距離感で何個くらいあるのかソワソワドキドキする』
『股関節を痛めて杖をついていたら、手から滑り落としてしまった。どうしようしゃがめない。「YAZAWA」のマイクスタンドパフォーマンスが閃き、杖の先を踏んでみた。なんと杖は弧を描いて起き上がってきた』
『人と話していて「誰それさんがね……」と言われると、瞬間的に「死んだ?」と思ってしまう』
『テレビで「老舗」と紹介されていたお店の創業年が、私の生まれ年。なんだか腑に落ちない』
『学生時代の日記ノートをいよいよ処分しようと開いたら、小さい文字でびっしり。内容を確認する気も起らずシュレッダーにかけた』
『まわりのものが全て古い。家は築45年、冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンは使用歴20~30数年。だが、いちばん古いのは私だった!』
『食後の食器洗い中、洋楽ラジオから懐かしいダンスナンバーが流れてきた。ついノリノリで踊ったら翌日太ももが肉離れに。昔は15センチのヒールを履いて踊り明かしていたのに』
『ファミレスのタッチパネル注文ができない。よく見えないし、反応しない。結局店員さんを呼ぶことに』
『立体駐車場で5階の駐車場に向かう間にハンドルまわすのが嫌になった』
『在職中に使っていた赤い革の名刺入れ、けっこうお洒落で気に入っていたが、今は診察券入れにしている』
『“先着〇名様無料進呈”のチラシに釣られ早朝から並ぶ両親の気が知れないと思っていたが、ついに私もデビュー! 気持ちがわかる』
『「国鉄」「電電公社」と言ってから「JR」「NTT」と言い直すのが常態化している』
『スマホの自撮りのやり方を教わっていたら、突然みにくいババアの顔が画面に現れてビックリ! それが自分だと気付いてさらにビックリ!』
『美術館に行ったら70歳以上は入場料半額。受付で証明のマイナンバーカードを出そうとすると「あ、いいです」とあっさり。クヤシイ』
『犬の散歩中、交差点で犬に行き先指示される。ついていくしかない』
『電車やバスの中で「アァーッアッ!」と声を出してアクビするのが平気になった。それどころか良い気持ち』
『歯科医で歯石と黄ばみを取ってくれた。「こんなに綺麗になりましたよ」と鏡を渡されるが映った顔のシミとシワの多いこと! 歯を見る余裕はなかった』
『スマホをどこに置いたか忘れた時は、家の電話からかけて鳴らす。着信履歴は自宅ばかり』
『高校時代を知っている甲子園球児が、プロ野球の監督になっていて老いるショック』
『若い頃はお酒を飲んだら、朝までぐっすり眠れた。今や、夜中に何回かトイレに走る。あの熟睡感が恋しい』
『映画館では前方真ん中の席で鑑賞していたが、今は上映中のトイレが心配で、後方ドア近くの席に座る』
『娘(3歳)と児童館で借りたレジの玩具にビックリ。支払いは「現金、クレジットカード、電子マネー」の選択式。ポイントカードとエコバッグを持っているかも確認される』
『絆創膏、頭痛薬、足がつった時の漢方薬、風邪薬……化粧ポーチはもはや救急箱。かろうじて眉ペンだけ入ってます』
『中2男子にミスチルの話をしたら「あの懐メロ的な? ウチのおばあちゃんが好きだったって」と、何の迷いもなく言われた。せめて、お母さんが、であってほしかった』
『代々うちの家系は髪が薄い。孫(男)が髪をいじってくるたび「お前もな……」と思う』
『職場の研修会で会費を集めに回ったら、新卒新入社員くんが「お金がない!」と慌てている。「立て替えておくよ、私もよく昔、先輩に助けてもらってね……」と喋っているそばから「あ、すぐ返します。PayPayでいいですか」と爽やかにスマホで払っていった』
『読書好きで小説等は図書館で借りている。手もとに置きたくて買うのは膝関節を治すとか健康に関する本ばかり』
『最近かわいい! と思って調べたアイドルが全員年下でした。もう自分より年下しかデビューしない年齢なんだなと実感しました』
『セミナーで配付された資料にショック。年代別の体力や記憶力の数値が79歳までしか載っていなかった』
『若い頃は立ったままサッとズボンが履けたのに、今は壁によりかかって転倒に気を付けて履く。靴下はイスに座って履く』
『最近、テレビのCM(物語風)が、最後まで見ても結局なんの宣伝なのか分からない』
『役場から介護保険証と毎月の引落し明細が届いた。「母は去年亡くなったのに」と不審顔の夫(65歳)が、自分のだと知ってショックを受けていた』
『歯医者に行く前日は診察券に保険証、財布、ハンカチと念入りに整え、当日はもう一度チェックして出発。以前は行く直前に用意していたのに』
『ペットを飼うときはまず寿命を調べるようになった。先に死なないように』
『20歳頃と比べ、眼の大きさが半分くらいになった。写真を見ると別人のようです』
『洋服を選ぶ基準の最優先が「太って見えないか」になった。前は「好きなデザインか」だったのに』
『胸部レントゲン撮影、以前は「ネックレスや金具の付いた下着は着けていませんか」だったのに、最近は「こう薬や絆創膏を貼ってませんか」と聞かれる』
『主人(73歳)は靴屋に行くと、「これ何文?」と聞く』
『洋服を買いに行ったとき、年寄りっぽいのは嫌なので若い人の売り場へ。体型はもちろんデザインも無理でした』
『定年退職後、家に居るようになった。キッチン家電が急に歌ったり喋ったりすることに驚いてオタオタする』
『元号が令和になって4年目。ついつい令和の前は昭和だったような気がしてしまう』
『笑うと上の入れ歯が落ちてきてしまう。人ごとだと思っていたが笑えない哀しい事実』
『先生は「先に生まれる」と書くのに、私が先生と呼ぶ人は皆、年下の人ばかりなった』
『年金をもらうのが最大の楽しみだったが、いざ支給されると税金をひかれた後の残高の低さにびっくり』
『写真の整理をしていたら、息子が私達夫婦の若い頃の写真を見て「これ、誰?」と本気で聞いてきた』
『先日中学校を卒業して、バイトができるように。今までは欲しいものがあったら「まだ働けないから」と両親にねだっていたのに、できなくなってしまいました』
『昔は新しいものにすぐに飛びついていたのに、今は怖くて携帯もガラケーのまま。スマホにして使いこなせなかったらと足がすくんでしまう』
『大学生さんに「名前に【子】がついてるの珍しいですね。」と言われた。時代を感じる』
『友人主催のオールディーズライブへ。楽屋をのぞくと、全員が「ヅラ」をはずしてくつろいでいた』
『40年ぶりに人生ゲームをした。昔は「どん底」になっても笑い飛ばしていたが、妙に落ち込み素直に楽しめない自分がいる』
『衣料品売り場で「とっくりはどこだ」と後輩社員がお客様に聞かれてオロオロ。タートルネックだと教えた。チョッキはベストだと付け加えておいた』
『若い頃はお父さん似(細目でハンサム)と言われたが、近ごろ鏡の中には太目の母親が映っていると気付く』
『試着室に入ったら前からおばさんも入ってきたので「どうぞ」と言って出たらおばさんも出た。私じゃん!』
『20年ぶりにギターを購入したが、老眼で弦をペグに通せなかった』
『新聞記事のスクラップ帳が500冊以上ある。孫に「これ読むと勉強なるぞ」と渡そうとしたらネットで明治の記事も読めるからいらないと言われた』
『指の力が衰えて袋を開ける時は必ず鋏を必要とするように。台所のすぐ手に取れる場所に置くようになった』
『脱炭素、2050年目標実質ゼロとかニュースになってるが、俯瞰するしかない』
『以前は点滅信号で駆け足をしていたが、最近は点滅したらわざとゆっくり歩く。信号待ちで休憩したいから』
『冬はトイレで脱ぐものが多すぎて(ズボン、スパッツ、タイツ、パンツ)、間に合わないかもと焦る。出る時も履くものが多すぎて時間がかかる』
『髪の毛が抜けるだけでもさびしいのに、その髪が白髪だったときのショックといったら』
『昔はヘアスタイルが気になり帽子をかぶれなかったが、今は帽子をかぶらないと外出できない』
『目にメガネ(老眼)、耳に補聴器、口にマスク。3種の神器が煩わしい』
『カラーテレビ、買い替えたいと言ったら、子供から「カラーって何?」と聞かれた』
『洋服のウエストをどう見せるのが正解かわからない。この上着の場合はズボンの中に仕舞うのか? 出すのか? 昭和的に見えないようにと考え過ぎてしまう』
『最近、続けざまに家電を買い替えた。その都度「これが人生最後の電子レンジかも」などと思う』
『庭木の手入れをするのに脚立に上ったら、怖くなって2段しか上がれなかった』
『老人が床に落ちた物を拾うのを、若いときは膝を曲げればいいのにと見ていたが、今や自分が膝を曲げずに拾っている』
『4歳の孫に、「ユーチューブの〇〇〇見たい」と言われた。何をどうすれば良いか分からずうろたえた』
『子どもの頃、父親のくしゃみの音が大きいのが疑問だったのに、気づけば自分も大きなくしゃみをしている』
『ネット上で生年月日を記入する時、スクロール式だとたまらん! 生年がいくらスクロールすれどもでてこない』
『若い頃から歩くのは遅いので、年をとっても変わらないだろうと思っていたが、幼稚園に向かう親子連れに抜かされたのはショックだった』
『老いてからの1年の凄い落差に驚きます。去年歩けた10000歩が今1000歩』
『知人(男性・20代半ば)から彼女がキャビンアテンダントをしていると聞き、「スチュワーデスさんなんだ」と言ったら、分からなかったみたい』
『40代のときに買ったネックレスの留め金が小さくてなかなかとめられず、バス(1時間に1本)に乗れなかった』
『階段の踊り場に何の意味があるのかと思っていたが、近ごろは上りきれずに一息つけるありがたい場所だとわかった』
『洋服ダンスの中で、喪服が幅を利かせるようになってきた』
『スーパーに行くだけの生活になってしまった。ついつい毎日同じ服になってしまう。まるで制服……』
『財布が小銭で満杯です。お札で支払ってお釣りをもらいます。小銭を出すのが面倒なので』
『近頃何事もはかどらない。朝御飯作って食べて歯磨きして、少しテレビを見てるとお昼。作って食べて歯磨きして少しテレビ見て、また夕飯作って食べて歯磨き。少しテレビ見て1日が終わる』
『旅行の支度で舞い上がっていたら、化粧品より薬の数量が多かった。高揚感が急低下した』
『昔は主人と大型電器店に行くと見るものすべてにワクワクしていたけど、最近は使途不明の商品ばかり。唯一分かるテレビ売り場で映し出される映像をボーっと見てしまう』
『昔から、年寄りじみた物言いだったので周囲から「若年寄」と言われていたが、気づいたら「若」が取れ、今はただの年寄りになっていた』
『ガソリンスタンドの料金表がどうも血圧値に見えてしまう』
『自分の誕生日、人生も折り返しだなと思い歳を2倍したら平均寿命を越えていることにショックを受けた』
『81歳の父はすぐ『今は昭和でいうと何年だ?』と聞いてくる。もしかすると平成のことは忘れているのかもしれない』
『サイズ的にはOKでも、膝が出るスカートを履くと痛々しくなってきた』
『女子高生が車内で話しているのが聞こえてくるが、流行語や省略語ばかりでさっぱり分からず外国に行ったみたい。いや、宇宙かも……』
『スキー板やブーツ、もう絶対に使うことはないけど捨てられない』
『“コアラのマーチ”の絵柄が老眼でよく見えない。もはや年齢に見合わないおやつなのかも……』
『なんの違和感もなく、ロシアをソ連と言っていた』
『再放送のドラマを見ていると、『この役者さんはまだ生きてるか』と気になってスマホがもっぱら生存確認ツールになっている』
『定期的に届く無料ファッションカタログ、センスが良くなったなァ前は欲しいものがなかったのにと楽しく見るうちに気付いた。いつの間にかミドルシニア向けに切り替わってる!』
『胸元にレースのついたおしゃれタンクトップ、肌着が過って見えていると思われるのではと不安で着られない。昔は気に入っていたのに……』
『大学生になったら急にプリクラを撮ることが恥ずかしくなりました。小中高とあんなに撮り続けていたのに、『ババァがプリクラ撮っていいのだろうか』と引け目を感じてしまい、全力で盛りにいけないのです。精神の老いを感じます』
『モノマネ番組の3分の1くらいは、出演者が誰を真似しているのか分からないので楽しくない(若い歌手らしい)。スタジオのタレントたちは大爆笑しているのだが』
『町内に美容室は一軒。隣近所のおばちゃん達の髪型はみな同じになった』
『ニュースでよく耳にする“ ダイバーシティ”、お台場の街ことだと思っていた。妻に聞いたら「海底都市じゃないの?」と言っていた』
『スターバックスでの注文はいつも緊張する。事前に頭の中で注文を復唱し、さりげなさを装う自分にションボリ』
『プロ野球の監督に年下しかいないことに気付いた時、自分も歳をとったなと感じたが、今や国会議員にも年上が数人しかいない』
『不動産のセールス電話、「分譲・投資マンション」から「看護師常駐物件」に変わってきた。年齢付きの個人情報が流出しているらしい』
『「3密、壇蜜、せんみつ」とダジャレを言いたいのを日々グッとこらえている。「せんみつ」とはもちろん、せんだみつおさんです』
『ラジオでいつも懐メロが流れている時間帯、久々に聞いたら意外にワクワクする曲が続く。番組が変わったんだねえとダンナと話していて気付いた。私が好きな曲がもう懐メロと呼ばれていることに』
『初めてのスーパーで自動精算機と格闘する私。「ここのはちょっと面倒よね!」とかなり年上の方に慰められた』
『レストランやトイレで動きの遅いご年配を見てイライラしていたが、家の洗面所でふと振り返ると、嫁がイライラしていた。わたしも年配か!』
『電車で女学生に初めて席を譲られた。子どもではなく女学生だったのがショック。とっさに適当な言葉がでず固辞してしまった』
『歌手の横文字名についていけない。男?女?グループ?個人?これは曲名?』
『恥ずかしい、パスタって言うのは』
『テレビで見るカッコイイ男性はすべて、 “弟だったらいいのに”と思うようになりました。昔は“彼氏だったらなー”と思っていたのに』
『親戚の元コギャルが老眼になっていた。眼鏡をずらして目を見開きながら文字を見ている』
『ゴミ出しのルールを守らないマンションの住人がいる。「最近引っ越してきた30代の男の人らしいよ」と聞いて、「ったく、最近の若いやつは」と言った自分にショック。このセリフ、しかも30代に向けて……』
『カラオケに行って、誰かが「はい、今から一時間は昭和の歌限定コーナー!」なんて言ってくれるとホッとする』
『昨年、野球の話をしていて、「大洋の筒香(つつごう)選手ってメジャー挑戦したんだよね」と言って周囲をポカンとさせてしまった。大洋ホエールズ、もう誰も知らないですね』
『「ちり紙」が通じない。だから「ちり紙交換」も通じない。20代の子に「ちり紙となにを交換するのですか?」と質問された』