
アジアの養生食レシピ3選(インド北部・香港・ベトナム篇)
おいしく栄養豊富なアジアの養生食。各国・郷土料理研究家・青木ゆり子さんのオリジナルレシピのなかから「キチュリ」「皮蛋瘦肉粥」「フォー」の3つをご紹介します。

レシピをつくった人
青木ゆり子さん
各国・郷土料理研究家。世界の料理総合情報サイト「e-food.jp」主宰。『世界の郷土料理事典』(誠文堂新光社)など著書多数。
インド北部
キチュリ

ムング豆の植物性たんぱく質、食物繊維が摂れる。
インドでは風邪のときによく食べられている豆と米の粥です。
栄養豊富なムング豆と、免疫力向上などに効果があるとされるクミンシードやターメリック、コリアンダーが、疲れた体に元気を宿してくれます。数種類のスパイスがきいた豆と米の粥の味は辛味がなくとてもまろやかで、コク深い 風味を感じられます。口当たりがやさしく消化がいいので、赤ちゃんの離乳食としても重宝されています。
材料〈3〜4人分〉
ギー※またはバター…大さじ1/2
クミンシード…小さじ1/2
玉ねぎ(みじん切り)…1/2個
トマト(みじん切り)…1/2個
すりおろし生姜…小さじ1
青とうがらし(輪切り)…1/2本
ターメリック…ひとつまみ
米、ムング豆(それぞれ洗って30分ほど水につけておく)…各50g
水…400㎖
塩…少々
香菜(コリアンダーの葉)…少々
※ギーは南アジアの伝統的な食用オイルで、水牛のミルクなどを原料とするバターを加工してつくられます。
作り方
- 鍋にギーまたはバターを入れて熱し、クミンシードを入れて香り立つまで中火で炒める。玉ねぎを加えて透き通るまでさらに炒める。
- ①にトマト、すりおろし生姜、青とうがらしを加えて炒める。ターメリックを加えてさらに炒める。
- 米とムング豆の水を切り、②に加えて混ぜ、水を入れてさらに混ぜる。塩で調味する。
- ③を弱火で米とムング豆がやわらかくなるまで45分ほどふたをして煮込む。
- ④をお皿に盛り、香菜を飾る。