
アジアの養生食レシピ3選
(スリランカ・台湾・中国 上海篇)
おいしく栄養豊富なアジアの養生食。各国・郷土料理研究家・青木ゆり子さんのオリジナルレシピのなかから「パリップ」「シェントゥジャン」「シャンツァイカンス」の3つをご紹介します。

レシピをつくった人
青木ゆり子さん
各国・郷土料理研究家。世界の料理総合情報サイト「e-food.jp」主宰。『世界の郷土料理事典』(誠文堂新光社)など著書多数。
鉄分を補う
スリランカ「パリップ」

レンズ豆で鉄分、ビタミンB群が摂れます。
スリランカの人々の健康を支えるココナッツ風味の豆カレーです。
レンズ豆には、植物性たんぱく質だけでなく、貧血防止や疲労回復などに効果があるとされる鉄分やビタミンB群も豊富です。また、ココナッツミルクには、脂肪が蓄積されにくいとされる中鎖脂肪酸の他、カリウムを始めとするミネラルも含まれます。
パリップは日本でいえばお味噌汁のような存在で、スリランカの家庭の食卓には欠かせません。トマトを加えていないこともあり、酸味がないまろやかな辛さが楽しめます。
材料
レンズ豆(皮なし)…100g
水…300㎖
玉ねぎ(みじん切り)…1/2個
青とうがらし(みじん切り)…好みの量(目安は1/2~1本)
カレーリーフ(あれば)…少々
ターメリック…小さじ1/2
塩…少々
クミン(粉末)…小さじ1/4
黒こしょう…小さじ1/4
すりおろしにんにく…小さじ1
ココナッツミルク…150㎖
トッピング
植物油…大さじ1 鷹の爪(縦切り)…1本 クミンシード…少々 マスタードシード(あれば)…少々 香菜(コリアンダーの葉)…少々
作り方
- レンズ豆を洗い、水(分量外)につけて20分後に水を切る。鍋に移して水300㎖を加え、蓋をしないで豆が柔らかくなるまで5~10分煮る。
- ①に玉ねぎ、青とうがらし、カレーリーフ、ターメリック、塩を加えて混ぜ、ひと煮立ちさせる。
- ②にクミン、黒こしょう、すりおろしにんにく、ココナッツミルクを加えて混ぜ、5分煮る。味をみて必要なら塩を足す。
- トッピングを作る。フライパンに植物油を入れて熱し、鷹の爪、クミンシード、マスタードシードを1分炒めて香りを出す。
- ③を深皿に盛る。④のトッピングを乗せ、香菜を飾る。