
アジアの養生食レシピ3選
(韓国 ・中国 江蘇省・タイ南部篇)
おいしく栄養豊富なアジアの養生食。各国・郷土料理研究家・青木ゆり子さんのオリジナルレシピのなかから「トックスープ」「鶏肉ときのこの煮込み」「プラー·トム·カミン」の3つをご紹介します。

レシピをつくった人
青木ゆり子さん
各国・郷土料理研究家。世界の料理総合情報サイト「e-food.jp」主宰。『世界の郷土料理事典』(誠文堂新光社)など著書多数。
鉄や亜鉛、ビタミンB12を補う
韓国「トックスープ」

牛肉で鉄や亜鉛、ビタミンB12が摂れます。
新年を祝い、一年の健康を願う気持ちが込められた旧正月の料理です。
トックは、うるち米でつくられた韓国のお餅です。一つひとつが小さめで歯切れがよく、消化しやすいといった特長があります。また牛肉には、鉄や亜鉛、ビタミンB12が豊富です。これらの栄養素は貧血を予防したり、肌をきれいに整えたりする働きがあると言われます。
塩がベースのシンプルな味付けでありながら、牛肉のだしがきいた深いうまみを堪能できます。腹持ちがよく滋養も満点なトックスープは、韓国の旧正月の定番料理です。
材料
牛肉(薄切り)…120g
ごま油…大さじ1
水…800㎖
トック(15~20分水にひたしておく)…300g
しょうゆ…大さじ1
塩…小さじ1
すりおろしにんにく…小さじ1
牛肉だしの素または鶏がらスープの素…大さじ1
ねぎ(輪切り)…1/4本
錦糸卵…1個分
作り方
- 牛肉に塩、こしょう(少々。分量外)で下味をつける。フライパンにごま油をひいて、牛肉を炒める。
- 鍋に水を入れて沸騰させる。①とトック、しょうゆ、塩、すりおろしにんにく、牛肉だしの素または鶏がらスープの素を入れて、トックがやわらかくなるまで5分ほど煮込む。味をみて必要あれば塩を足す。
- ②を器に盛り、ねぎ、錦糸卵を乗せる。好みで海苔やごまを追加してもよい。