
アジアの養生食レシピ3選
(韓国 ・中国 江蘇省・タイ南部篇)
おいしく栄養豊富なアジアの養生食。各国・郷土料理研究家・青木ゆり子さんのオリジナルレシピのなかから「トックスープ」「鶏肉ときのこの煮込み」「プラー·トム·カミン」の3つをご紹介します。

レシピをつくった人
青木ゆり子さん
各国・郷土料理研究家。世界の料理総合情報サイト「e-food.jp」主宰。『世界の郷土料理事典』(誠文堂新光社)など著書多数。
ベータグルカン(食物繊維)を補う
中国・江蘇省「鶏肉ときのこの煮込み」

干ししいたけでベータグルカン(食物繊維)が摂れます。
醤油で煮込んだ江蘇省のおふくろの味は、日本人にも食べやすい。
干ししいたけは、整腸作用や免疫力向上に効果があると言われる食物繊維、ベータグルカンが豊富な食材です。また鶏肉はたんぱく質の他、たんぱく質の代謝に欠かせないとされるビタミンも豊富です。
醤油や砂糖で味付けした甘辛さは日本でもなじみ深いものですが、鷹の爪の辛さと香菜の青い香りがきいて、どことなく中国らしさも感じられます。
江蘇省は日本との距離が近く、食文化にも類似点が多いのです。そのため江蘇省のおふくろの味ともいえるこの料理も、日本人にも食べやすい味わいです。
材料
鶏もも肉…250g
水…適量
植物油…大さじ1
A
しょうが(薄切り)…2cm分 にんにく(薄切り)…1かけ(薄切り) 玉ねぎ…1/2個(薄切り) 青ねぎ(5cmくらいに切る)…2本 鷹の爪(輪切り)…1本
しょうゆ…大さじ1
砂糖…小さじ1
干ししいたけ…戻した状態で120g(半分に切る。戻し汁は取っておく)
料理酒…大さじ1
塩…少々
香菜(コリアンダーの葉、ざく切り)…1房
作り方
- 鶏もも肉を食べやすい大きさに切り、水から火にかけてゆでる。ゆで汁は取っておく。
- 鍋に植物油をひき、Aを加えて炒め、しょうゆ、砂糖を加えて混ぜる。
- ②に鶏もも肉、戻したしいたけを加えて炒める。料理酒を入れてひと煮立ちさせ、しいたけの戻し汁と鶏もも肉のゆで汁を半々ずつ鍋に加え、ひたひたになったら蓋をする。15分弱火で煮込み、味をみて必要あれば塩で調味する。
- ③をお皿に盛り、香菜を飾る。