
たんぱく質+薬膳素材で夏に負けない頭皮と髪をつくるレシピ3選
髪と頭皮を元気にしたいなら、まずは髪をつくるケラチンの元になるたんぱく質の摂取が欠かせません。肉や魚、大豆製品を意識して取り入れましょう。また、中医学では「髪は血の余り」のため、血液をつくる〈腎〉の気を高める食材も重要とされています。
今回は、たんぱく質に加えて、海藻、胡桃、レバー、クコの実、山芋など〈腎〉を養う薬膳素材を一緒に摂れるレシピをご紹介。体を冷やす夏の赤い食材―みょうが、梅干し、トマトも入っているので、夏バテ気味の体にもおすすめです。

レシピをつくった人
井澤由美子さん
調理師、国際中医師。
発酵食や薬膳に造詣が深い料理家。
香味野菜と青魚の薬膳酢漬け

南蛮酢ならぬ薬膳酢で漬け込むから滋養たっぷり。骨付きの魚もひと晩寝かすと骨まで柔らかくなります。
材料〈3〜4人分〉
青魚 … 500〜550g(今回は開いたイワシを15匹分使用)
みょうが … 3個
水菜 … 100g
三つ葉 … 1束
唐辛子 … 1本(好みで種を抜く)
A
酒、みりん … 各80cc
B
薬膳酢*(または酢) 醤油 … 各100cc 砂糖 … 小さじ2〜3
*薬膳酢の作り方
熱湯殺菌した空き瓶などに酢1カップ、昆布4センチ角を2〜3枚、クコの実10粒を入れ、ひと晩寝かせる。
作り方
- Aを沸騰させてアルコールを飛ばし、火を止める。Bを加えて混ぜ、密封容器に移す。水菜と三つ葉は3㎝に幅に切り、みょうがは薄切りにする。
- イワシはざっと洗って、水気をふき、片栗粉(分量外)を全体的にまぶして余分な粉を落とす。フライパンに油1㎝を入れ、両面カリッとするまで焼き、①の容器に熱いうちに移し、刻んだ野菜をのせてタレに浸す。好みでちぎった唐辛子を入れる。
- 冷蔵庫で冷やす。味がしみ込んだらできあがり。食べるときに「追い薬膳酢」をしてもおいしい。
Point

魚は熱いうちにお酢につけると味がしみやすくなります。イワシやアジ、サバなどの青魚にはオメガ3脂肪酸が含まれており血行促進も期待できます。