からだの老いるショック
『むかし祖母が「液体が喉にひっかかる」とむせていて、そんなことある?と思ってた自分も40代で液体がひっかかるとは』
『頻尿の私、路上でもよおすと走り出して尿意を落ち着かせる。自然な感じで腕時計を見て何かに遅れそうアピールをする』
『買い物の帰り道、軽く走ろうと足を踏み出した途端、派手に転んで鼻血が流れ唇は切れ膝を強打。二度と走らないと決めた』
『ヨガのポーズで四つん這いになったら、お腹がドローーンと垂れ下がる。慌てて上着を引っ張った』
『30年ぶりに遊園地で絶叫系マシンに意気揚々乗車したものの、身体がGを受け止めきれず首を痛めた』
『3歳の孫と談笑中、「痛い?大丈夫?」と気の毒そうにほうれい線をなでられる』
『ガクンッと音がして家の雨樋が腐食で取れた。2週間後、体操中にカクンッと音がして腰が抜ける。修理はきかずに安静中』
『7歳の孫娘が泊まりに来てお風呂に一緒に入った。後日、彼女から「おっぱいの一生」というタイトルの、10代から60代までの6コマ構成の絵が送られてきた』
『ウォーキング中、涙と鼻水は当たり前に垂れてくる。今朝はついによだれまで……。次はいよいよ尿の番か』
『「転ばぬようにお守りください」と神社仏閣を訪ねるたびに手を合わせているが、ついに成田山新勝寺でこけてしまう。ケガはせずホッ』
『ペットボトルのキャップが開けにくくなってきた。あと、線状の溝が痛い』
『地面の蜂を踏んづけようとして空振り、危うく逆襲されそうになる。視力、筋力、運動神経のどれが衰えたのか。全部か』
『空港のラウンジで隣の人と目が合う。「あら、私よりシワが多いわ」と思ったら、側面は鏡だった』
『ついに来た! お腹ぽっこりで尻ペッシャリ。ウエストゴムのズボンは後ろ前に履いてリサイクル』
『痒いところに手が届かなくて孫の手を買った。いざ掻こうとしたら肩甲骨の窪みに引っかかって先まで伸ばせない』
『髪の毛は伸びが悪くなるのに、耳毛・鼻毛・眉毛の伸びが異常に早くなった』
『道を歩いていて転倒した母(88歳)、助けてくれた人が「病院に行きますか?」と聞くも予定通り美容院に連れていってもらった。後日、病院に行くと肋骨が折れていた』
『60代で心筋梗塞、70代で直腸がんから奇跡の生還をした夫曰く「40代で患った網膜剥離のおかげで、いつもあの世への道が見つからない」と大笑。今は「80代で五十肩になった」と自慢している』
『ヨガでインストラクターが言う通り、無理せずに自分の出来る範囲でポーズをしたのに「ギクッ」とぎっくり腰に。無理しなくても傷つく体にショック!』
『トイレのハンドドライヤーで手のひらを乾燥、続いて手の甲を乾燥してビックリ! 風圧で皺がまるで鬼の洗濯板のよう』
『夜中の地震に驚きベッドから飛び起きたら膝を痛めた。病院に行ったら半月板損傷と診断。夫に「すごーい、アスリートみたいだね、運動神経ゼロなのに」と言われてムッ』
『朝、起きたら顔に折り曲げられたような深いシワ! 半日以上もとに戻らなかった』
『8歳の孫と一緒にお風呂に入ったら、浮き出たあばら骨を筋肉だと思ったらしく「カッコイイ! ムキムキじゃん!」と褒めてくれた』
『長距離バス旅行、薬局で尿漏れパットとリハビリ用の紙パンツのどちらを買うか迷っている』
『耳が遠い父に『デイサービスからのお迎えが来ましたよ』と声をかけたら「てんごく?」と言いながら杖を片手に起き上がってきた』
『痩せるために一生懸命歩いたら「股ずれ」に。地味に痛いです』
『還暦を過ぎたら5年ごとに下着のサイズが変わる。MからL、LL、そして今や3L。100歳まで生きるつもりでいるが8Lはないし……』
『若作りのため長年使っていたヘアーカラーを頭皮トラブルが生じて中止。脱色が進み小汚い白・黒・茶の三毛猫ヘアーに変身』
『ほうれい線が消えると聞いて口角を上げる顔体操にチャレンジ。鏡の中の顔は般若だった』
『小用を足した後、手を洗っている最中にまたもよおして、慌てて手を拭いてまた行く』
『突如乳輪の下に一本、濃い長い毛が出現。体毛も毛髪も年とともに少なくなってきたのに、この元気な毛はいったい?』
『つまづいて転びそうになる。手をつくと手首を折ると思い、とっさに斜めに身体を返しながら転んだ。セーフ、と思ったのに足の指を骨折していた』
『体重10キロ増。温泉で誰もいなかったので、湯ぶねでラッコのような仰向け体勢をとってみた。超高速で浮いてびっくり』
『手のオイルがない。スマホもコンビニで画面の承認をタッチしても無反応。おまけに手が滑ってよくものを落とす』
『2歳の孫がわたしの顔を指差して「ゴミ、ゴミ(ゴミがついてる)」と教えてくれる。それはシミとソバカスなのよ』
『ワキ毛を抜こうと思ったら老眼で見えない。夫の老眼鏡を借りて抜いた』
『昔は色々な湯を梯子した温泉好き。近頃はすぐ動悸や眩暈がおきて、苦行のように巡っている』
『親指から人差し指の長さが1センチ短くなっていた。長年、19センチのマイ物差しで重宝していたのに』
『お風呂で孫が「婆ちゃん、恐竜みたいになっているよぉ」と泣き顔。首からアゴへの幾重ものタルミがそう見えたらしい』
『試着室で鏡に映った後頭部にショック、髪の毛がツムジあたりでパカッと割れている。髪を梳かすのに必死で試着どころではなかった』
『ポキポキと膝が鳴ります。自転車を漕ぐと、とってもリズミカルに音を奏でます』
『トイレが近くなった夫はこの頃いつも「おしっこおしっこ」と言いながら行く。声を出していると漏らさず大丈夫なんだそう』
『スーパーで棚奥の品を取ろうと手をのばした時、胸が棚に触れた気がした。痛みが出たので病院に行くと、肋骨にヒビが入っていて、完治に40日かかった』
『水を慌てて飲むと胸につかえる。赤ちゃんのミルクのように体を真っすぐ立て、背中を孫の手でやさしくトントンと叩き、げっぷが出るのを待ちます』
『左アゴにポツンと生えたヒゲを抜いていると右アゴにも発見。眼鏡をかけて見たらほうれい線に1センチほど伸びた毛も。ご立派になっていきます』
『最近髪を乾かすのが目覚ましく早くなったのは、熟練のテクニックの成果だと思っていたら、髪量の変化だった』
『とうとう奥から二番目の下の歯を抜いた。何を食べてもそこにハマる。中粒の納豆がジャストサイズ』
『特定健康診断の胃のバリウム検査。検査台の上では胃より筋力が問われているのでは。右2回転、頭下がりを支える握力……いつまでできるか』
『2年ぶりに健康診断を受けたら10キロ増でビックリ!医師から更年期は代謝が悪くなるので太ると言われてショック』
『老眼なので化粧はいつも当てずっぽう。眼鏡を掛けて毎回ビックリ!』
『老後の趣味でピアノを習い始めました。まず最初にしたのは楽譜の拡大です』
『もともと太い足だったが、長距離や坂道も平気な優れもの。それが今ではただ重く動かしにくい大根足に。太いくせにヨロヨロすることもある始末』
『運転免許を返納して自転車に乗るようになった。右折の時、後方確認したら首筋が攣(つ)ってそのまま右を見ながら自宅までペダルを漕いだ。怖かった』
『ラジオ体操をやると終盤で息切れがするようになり、深呼吸まで行くとほっとする』
『青信号を渡れると思いとび出したが半分ぐらいで赤に変わり大慌て!!転びそうになり冷や汗もの』
『部屋で抜け毛をめっきり見なくなった。高い育毛剤効果とほくそ笑んだが、コロコロローラーをかけたら白い毛がびっしりと……。白髪と老眼のW効果だったか』
『耳が遠くなりテレビがよく聞こえない。日本のドラマを見るのに、日本語の字幕を出している』
『相田みつをの詩「つまづいたっていいじゃないか 人間だもの」が大好き。若いときにはその通り!と思い、今はちょっとした段差につまづき転びそうで転ばない自分を褒めている』
『お腹ぽっこりをなんとかしようと"お腹押さえショーツ"を穿いてみたが、下腹部までしか届かず。結局上のほうは出っ張ったままだった』
『スマホの親指操作が苦手。メール途中で誤送信を連発、短い用件が切れ切れの三部作に……。』
『会社のビルの定期避難訓練。ベルが鳴ったら非常階段で1階まで降りる決まりだが、偶然を装って、訓練時間の直前にエレベーターで1階に降りておく』
『子どもの頃からずっと痩せすぎ体型。肉が垂れるのは無縁だと思っていたのに、なぜか瞼も頬もアゴもたるんできている』
『散歩に行くと膝痛になり、治すために足裏マッサージすると手首が痛む』
『テレビドラマは録画して見ることにしている。途中で意味が分からなくなり、何度も巻き戻して見ないといけないので』
『昔はキレイな声だといわれたこともあったっけ。今じゃ、己れの低音の話し声にゾッとする』
『しまなみ海道サイクリングツアーに参加したくて、トレーニングを始める決意。借りたクロスバイクのタイヤに空気を入れようとしたら腰がグキッ。トレーニングどころか寝返りもできない』
『昔、健康診断で部長が聴覚検査の若い医師に「君、音をもう少し大きくしないと、検査にならないよ。聞きづらいよ」と注意していた。私も今、実感している』
『長年通っている水泳教室、60の声を聞いた途端、クロールで肩を痛め、平泳ぎで股関節を痛めた。プール仲間に話すと、みんな同じように、肩や背中を故障していた』
『2歳ぐらいの男児から"爺さん!"と言われた。「オッパイあるから婆さんですよ」と言ったのに、オッパイをポンポンしてわたしの顔を見て、また"爺さん"と言った』
『昔は股下70cmのパンツを颯爽と履いていたはず。最近買ってしまった股下65cmのパンツの丈を直そうと一応穿いてみたらピッタリだった』
『孫に「お爺ちゃんの頭の毛、密ではないね」と言われた』
『愛犬との散歩で思わず口をつく「よいしょ、よいしょ」の声に、犬がチラリと振り向きスピードを落としてくれる』
『頭頂部の薄毛を隠すために分け目をずらそうとしたら、分け目の毛のない広がりの大きさに驚き、覆わず元に戻した』
『体操教室で自分では100点満点の「気を付け」をしたのに、足は揃えてくださいと言われる。見ると足の間に指3本分ほどの隙間が。自分では揃えているつもりなのに……』
『立って小をすると残尿が脚を伝うので座ってするようになった。哀しい。理由を知らない妻は喜んでいる』
『納豆のたれも瓶の蓋も開けられず人を呼ぶ』
『お値段据え置きで1.5倍増量の食器用洗剤。買ったはいいが片手で持ち上がらず食器洗いのたび苦労している』
『スマホを見るとき、メガネをかけてない奴は老眼鏡をかけ、メガネをかけてる奴はおもむろに外す』
『舞茸の天ぷらが1個しか食べられなくなった。あんなキノコのくせに』
『うがいをするとき、水の音を聞くとおしっこに行きたくなる』
『昔は健康オタクで、食品は原材料名、原産地、添加物をきっちりチェックしていたが、今は小さすぎて表示が読めない。ま、いいかと近ごろは適当に買う』
『パソコンの文書は必ず紙に印刷してから読まないと頭に入ってこない。マーカーペンも必須』
『大好きな赤い小薔薇柄のシャツ発見!大喜びで買って娘に見せると意外な顔。メガネをかけてよく見たら、小薔薇ではなく赤い小さなガイコツ模様だった』
『孫とのキャッチボール、足がもつれて背中から倒れ、受け身もとれず、後頭部をしたたか地面に打ち付けてしまった。柔道の黒帯だったのにショック』
『下着で身体を締め付けたところがものすごく痒くなり、ゴムの緩んだ下着と靴下が手放せなくなりました。少し前まで夫のズルズル靴下を笑っていたのに』
『眉毛に白髪を見つける度に抜いていたら、気がつけば“マロマユ”になっている』
『トイレでオシッコをして、パンツを履いたらじんわり尿が染み出て......は50代からよくあったが、最近は「じんわり」でないことが多々ある』
『家で使っている空気清浄機に私が近づくと、何故か臭いレベルがマックスの赤になります』
『乳首や乳輪の色が薄くなってきて、オッパイらしくなくなってきた』
『ある朝、鏡を見たら眉間に横線が入っていました。何の跡だろうとさすったりオロナインをつけたり。シワと気付くのに何年もかかりました』
『特売の日にいっぱい買ってバッグを両肩に掛けて階段を上ったら、肋骨軟骨を捻挫。病院代が1万円もかかった』
『スカートがどんどん上に上がってくる。姪に話したら「スカートが細いところを探しているのね」と。そのうち脇の下まで上がってくるかも』
『リハビリに励んでいると何故か目が染みる。昔は額から頬へ伝った汗が、目尻のシワを伝って直接目に入ってくる!』
『ラジオ体操で「軽快に!」と言われても、ドスンドスンとジャンプしてしまう』
『見えにくくなった眼鏡を新調し、掛けた自分を店先の鏡で見てびっくり。以来、鏡を見る時は眼鏡をはずす癖がついた』
『最近、のどの調子が悪く病院に行くと「加齢ですね。嚥下が悪くなっています」。整形外科では「加齢です。無理をしないように」。検査なしで判断か!と悲しくなる』
『腕を上げて肩甲骨ごと後ろ向きに回す肩凝り用のストレッチをした翌日、胸が痛すぎて整形外科へ。「筋肉が断裂してます」と言われた』
『眼が見えにくくなり硬貨の区別がつかず、レジでの会計は全部お札です。硬貨がざくざくたまり、困った~』
『レジ前で落とした小銭を拾った後、立ち上がれなくなり「まだ落ちてるかなあ」と言いながら時間を稼いだ』
『全然尿意がなかったのに、愛犬を抱きあげたとたんに「ン?」。これがちょい漏れかとガーンときた』
『日付表示付のアナログ腕時計を、老眼で日付は全く見えない。短針もあまり見えず、主に分しか分らない』
『主人に「顔にメガネの跡、くっきりついてるで」と言われてムッ。「歳とると跡がとれへんねん」と答えたが、その日は一度もメガネをかけておらず、ただのシワと気づく』
『久しぶりにスカートを履いたら両ふくらはぎに静脈瘤発見!ストッキングが不気味な青い網目模様になっている。慌ててパンツスーツに履き替えた』
『眉を整えようにも老眼鏡をかけると邪魔。いつも勘で描いている』
『夫のほっぺが膨らんでいたので、「飴食べてるの?」と聞いたら「食べてない」。よく見たらほっぺがたるんで膨らんでいた』
『老化を少しでも遅らせようと、30数年ぶりに縄とびに挑戦。普通跳び、片足跳び、交差跳び。できるっ! 気を良くして二重跳びを連続10回飛んだら、腹圧がかかりすぎて、ジーンズに染みてくる程尿漏れした』
『若い頃、家の2階からノーブラで下りてくるときは、胸に手を当て揺れを防いでいた。今はお腹に手を当てている』
『朝、自力で瞼が開かない。親指と人差し指の力を借りる』
『いつもは自転車を押して行くカーブを、前を行くおねーさんがサーッと自転車に乗ったまま曲がって行ったので、真似したら、転倒した』
『マスクを外して鏡を見たら頬にくっきり縦ライン。ゴムの跡ではなく枕の跡が消えていなかった。もう午後なのに!』
『最近、もの忘れが激しいなぁと思ったら、膝も曲げ伸ばしでボキボキなる。ボケ老人か、ボキ老人か!』
『足首をひねり、痛みを感じたのが2日後』
『寝転がってテレビを見ていただけなのに、変顔しないでと家族に笑われた。ガラスに映る自分を見たら、くっきりほうれい線に二重アゴ。ほんとに変な顔だった』
『尿漏れパッドをしている父は、直(じか)に当たるわけではないからと、パンツは週2回しか替えない』
『外出先のトイレのドアの荷物掛け、年々高くなっているのか、私の身長が低くなっているのか、とにかく届かないので漏れそうになります』
『ペットボトルのフタが開けられない。喉が渇いて自販機で買ったのに飲めなくて泣きたかった』
『小雨が降っていても見えないので、外に出てから手のひらで確認している』
『駅の階段を駆け上がって電車に乗ったら、3駅先まで息切れが止まらなかった』
『マスクを外して1時間以上経つのに、ゴムのあとがくっきりと顔に残っている』
『建設会社で現場監督をしている私。目が疲れてくる夕方は、数字の5と6や小数点のアリナシが見えづらく、仕事に支障が出始めている』
『むかし、孫と一緒に入浴していたら「おばあちゃんのおちちはどうして長いの?」と聞かれた。若いときは丸かったんだけどね……』
『出かけようとしたら視界に違和感。何?と慌てたら、マスクに持ち上げられた目元のタルミでした』
『電話で再三「お声が聞き取りにくいのですが」と聞き返すことが多くなった。相手のせいにしていたが、聴力検査の結果、非は自分にあった』
『床に鉛筆を落とした時、片手は机につかまって拾っている自分に気付いた』
『散歩中、犬が突進して私の股間を嗅ぎにくることがたびたびある』
『若い頃はデンタルフロスが入る余地がなかった歯間に、今は何でも挟まる。とうもろこし、ニラは確実に挟まる』
『4歳の孫娘が後ろから抱きついてきてひと言「ばあば、パパの匂いがするぅ」。年をとると体臭は男になるのか?』
『「この薬は本当に効くよ。最近は滅多に足がつらない」と夫が出してきた処方薬は五十肩の薬だった。足がつるのに効く漢方薬は手つかずで薬箱に入っていた』
『公園を散歩中、いつも「用を足してくる」と公衆トイレに寄る夫。大股歩き→足早→駆け足→ちょっとチャックを下げながら……と、だんだんペースアップしている』
『寝グセがつきやすかった私の髪、今やショボい毛量で寝グセもつかない』
『この1年、孫とはずっとマスク姿で会っている。一瞬だけ外した時に『お口の横に黒い線があるよ』とほうれい線を指摘された』
『ハーモニカを習っている。もうすぐサビという大事な時に息切れがして演奏できない』
『食品の一週間分の買い物をした翌日、腕が筋肉痛になる』
『健康診断の朝は早めに病院に行き、納得できる数値が出るまで何度も血圧を測る』
『人間ドックで聴力低下を指摘された。まさかと信じなかったが、無意識のうちに耳に手をあてて、レジで店員の声を聴いてる自分にショック』
『コンビニおにぎりを食べていたら、歯の詰め物がとれた。こんなに柔らかいご飯でとれるとは……』
『職場に着いて2時間くらいしてからブラジャーを付けていないことに気付いた。違和感は全くなかった』
『すぐに手を拭けるように、洗面所ではハンカチを顎の下に挟んでから手を洗っている。最近、顎下の筋肉が衰えたようで、よくハンカチが落ちる』
『駅まで歩くのに前より時間がかかるようになった。予定していた電車に乗り遅れることもしばしば』
『小用の際『音姫♪』を2回延長しないと終わらなくなってきた』
『マスクの日々、せめて目元はクッキリさせようとアイラインを描くが、上瞼が被って効果が出ない』
『10年前は暗闇でもくっきりと見わけられたうちの黒ネコくん、今はまるで分からない。気付かず上から座りそうになることがしばしば』
『どこよりも早く鼻毛に白髪が』
『物を飲み込むタイミングと息を吸うタイミングが合わず、むせて死にかけることが増えている』
『80歳の母が観るテレビの音量を上げなければ聴こえない、47歳の私』
『同い年の友人の顔、だいぶ口の周りが垂れてきたなァと思い出しながら鏡で自分を見たら、同じように垂れていた』
『部分入れ歯が合わないので、食事のときは外して食卓に置く。済んだらまた嵌める。何のための入れ歯だと家族が呆れている』
『上りは平気ですが、下りエスカレーターにテンポよく乗れなくなってきました』
『20代の娘の二の腕はパツパツの弾力。70代の母はさぞ衰えて……と触ったらまさかの張り。二の腕筋トレで鍛えているそう。自分が一番衰えていた』
『昔はくびれたウエストが自慢だったけど、今やスリーサイズで一番細いのはアンダーバスト』
『とっさに、つくり笑顔をすることができなくなってきた。ロボット的な“ギーギーガシャン”のペースでやっと出来上がる』
『歯周病ケア、カサつきケア、湿布貼りなどのルーティンが増えて就寝までなかなかたどり着かない』
『散歩中に5cmの段差を踏み外して足首をグキッ。捻挫だと思ったら骨折していた』
『孫娘の子守りを頼まれ張り切って出かけたのはいいが、その大変なこと。帰宅後、持病が悪化して寝込んだ』
『15年前から通っている体操教室のストレッチ。昔は痛くもかゆくもなかった動きが、今はアイタタタ。効いていることがすぐ分かる』
『久しぶりに孫をおんぶしようとしたら立ち上がれなかった。孫が成長したからだと思いたい』
『ビールジョッキを持つ手が震える時がある。両手で持ったら負けだ』
『電車の中、前の座席が空いたので網棚のカバンを取って座ろうとしたら、もう若者が座っていた。そんなに私の動作がスローだったかとショック』
『夫のテレビの音量が年々大きくなる。会話ができないので家族内コミュニケーションがとれない』
『胃ガン検診の胃カメラ、検査技師の指示に身体が反応できない。無意味な回転を繰り返してしまう』
『オナラが知らないうちに出ていて、止めようとガマンすることもできない』
『2歳年下の弟と居酒屋に行った時のこと。お待たせしました~と店員さんが弟の前に置いた熱燗を「いけない、お父さんが熱燗ですね」と私の前に置き直した。たしかに私は老け顔だが……』
『ワキ毛が無くなっていることに気付いた。昔、母が「年取ると体毛がなくなるのよ。すり切れるのかしらね?」と言っていたのを思い出す』
『自分の身幅が分からない。このくらい通れると思う隙間で肩や肘がぶつかる』
『海水浴場で海から上がってきた夫がまるでカッパ。頭頂部は薄く、残り少ない髪が額に張り付き、お腹もポッコリ。後で写真を見たら自分もカッパでした』
『若い頃は冗談で言っていた、立ち上がるときの「どっこいしょ」。今は言わなければ立ち上がれない』
『しっかり持ったつもりの物を落とすことが多い。新茶のたっぷり入った茶碗、ペットボトル、花瓶、化粧クリームの容器など。握力が落ちたのか?』
『4歳の孫が手を撫でながら「おばあちゃんの手、ガタガタ」と言いました。シワシワのことかな?』
『真っすぐに前を向いて歩けなくなりました。どうしても地面を見てしまうのです』
『髪を染めた後、こめかみを何度も拭いてくれる美容師さんに言えなかった。それは染料ではなくシミですと』
『体温計の“ピピピ”の音が聞こえにくい』
『夜中にベッドからトイレへ起きる時、足から降りればいいのに右手から降りようとしてしまう。時々ころげ落ちて肩を痛める』
『鼻毛に白髪が生えてきた』
『美容院でカット中に美容師さんが渡してくれる厚い婦人誌、重く感じるようになってきました』
『指紋が消えてきたようだ。この3ヵ月の間、スーパーで2回、パン屋で1回、レジでお札を2枚くっつけたまま出してしまった』
『何年前からか自分の顔から<笑み>が減った。テレビのお笑い番組、漫才、落語も面白いと思えない』
『お尻の穴が緩んで場所を選ばずオナラが出る。無意識なので事前に制御できない』
『ものを持ったつもりが滑る、落とす、飛ばす。こぼして、転がって、見失って、行方知れずのもの多数』
『着るもの、履くもの、持つものすべての選択基準が軽さになった』
『やたらとむせる。大好きな酢の物、酢ドレッシングはとくにむせる』
『ひさびさにマニキュアをしてみました。爪は若者だけど手は年寄りでした』
『日々パソコンのキーボードのミスタッチが増え、先ほどは「こども」と打ったつもりが、見直してみると「ドコモ」に。昔はデータ入力のバイトで職場イチだったんですけどね』
『立った状態で靴下を履くのが辛くなった』
『耳掻きで取れた耳垢が見えない』
『昔は前を歩くオバサンの頭を見て、「なんでそんなところ分けてるの?」と思ってました。でも今はわかります。「分けてるんじゃない!分かれるんや」って』
『以前は息子がよく「ママ、白髪発見!抜いていい?」と言っていたのが、ここ半年まったく言わなくなった。あきらめたっぽい』
『近視用・老眼用・パソコン用と眼鏡を3つ持っているのに、本を読むときは、めんどうくさくて結局どれもかけない』
『何かにつまずいて振り返ったのだが、何につまずいたのか分からない』
『あんなに出来ていた逆上がりが全く出来ない。縄跳びも出来ない』
『半年前の猫のひっかき傷がまだ消えない。治り悪すぎ』
『通勤電車でスマホや本を見ていて、いま何駅だろう?と車窓からホームの案内板を見ようとするも、ピントが合わず何駅だかわからないまま再び発車してしまう』
『特にここ数年、写真を撮られるのが嫌になってきました』
『クレジットカード、キャッシュカード、会員カードなど各種カードで財布がパンパンになっていたので、いったん整理してみたら、病院関連のカードが5枚で一番多かった』
『最近、週刊誌の袋とじを開けなくなりました』
『年々、身長が縮んできて3段冷蔵庫の2段目も危うく、届かなくなってきた』
『耳の中に違和感があったので、奥さんに見てもらったところ、「耳の中の毛、すごいよ」とのこと。「あー、産毛でしょ?」と軽く聞き返したら「しっかりしたやつが…」と言われました。筆を耳に突っ込んだようなおじいさんをたまに見かけることがありますが、あと十数年したら自分も…』
『風呂上がりの髪を乾かすドライヤー時間が年々短くなり、20歳のころ10分以上かかっていたのが、いまや3秒で終わり…』