夏井いつき先生の俳句生活

夏井先生のプロフィール

夏井先生のプロフィール

夏井いつき◎1957年(昭和32年)生まれ。
中学校国語教諭を経て、俳人へ転身。俳句集団「いつき組」組長。
2015年初代「俳都松山大使」に就任。『夏井いつきの超カンタン!俳句塾』(世界文化社)等著書多数。

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8月の兼題

「初秋」

6月の審査結果発表

兼題「青梅」

 お待たせしました!6月の兼題「青梅」の結果発表です。今月も夏井先生のアドバイスは必見です。投句を募集していたころに仕込んだ梅シロップが、8月のいまはお風呂上がりのお楽しみになっています。季節とともにある暮しには、何とも言えないうれしさがありますよね。8月の兼題「初秋」もふるってご応募ください。(編集部より)

「天」「地」「人」「佳作」それぞれの入選作品を発表します。

画像:天
青梅やあめのうずめの臍清ら

翡翠工房

夏井いつき先生より

「青梅」の蔕のあたりの凹みから「臍」を思った句も、それなりにあったのですが、掲出句の比喩はそれらの発想から一歩抜きん出ています。
「あめのうずめ」とは、「天宇受売命」「天鈿女命」とも表記され、巫女的立場にあったともいわれます。『古事記』『日本書紀』には、天照大神が天の岩屋戸に隠れた時、岩屋戸の前で踊った女神だという記述があり、胸乳もあらわに、腰に結んだ裳の紐も緩むほど、神がかりに踊ったという様子も記されています。
 ほんのりと薄桃色を刷いた青梅のさまは、まさに「あめのうずめの臍」のようであるよ、と。しかもそれは、淫靡なものではなく、「清ら」ですらあるよ、というのです。「アオウメ」「アメノウズメ」と続くア行の韻もまた、一句の内容を讃えるかのようなおおらかな調べ。「青梅」の作品として、忘れがたい愛誦句となりました。

画像:地
不甲斐なき今日や青梅拭きまくる

大岩摩利

「不甲斐なき今日」の出来事が何度も心を責める。そんな時は「青梅」を拭くという単純作業が心を慰めるのです。とはいえ、押し寄せてくる心の波に抗うには、青梅を「拭きまくる」しかない。複合動詞が描く心理的リアリティ。

青梅の完成形として未熟

沖らくだ@QLD句会

 青二才、尻が青いなど、「青」が付く言葉には「未熟」を意味するものもあります。「青梅」とは、季語としても植物のありようとしても、未熟であることも含めて「完成形」なのだという機知が、見事に結球した作品です。

青梅や時を味方にする暮し

加田紗智

「青梅や」という詠嘆から、中七下五の展開が巧い一句。毎年この時期ならではの梅仕事を楽しむのでしょう。そして、できあがる梅干し、梅酒、梅シロップ、梅ジャム。それらの瓶が並ぶ様子まで想像できる「時を味方にする」豊かな暮らしです。

青梅やみづに放てばみづの膜

ろまねす子

「青梅」を洗うために水に浸ける。その瞬間の美しさを「みづに放てばみづの膜」と表現した描写力に感服します。どこにも「光」という言葉は使っていませんが、青梅のうぶ毛に生まれる小さな泡のひかりまでもが見えてくるかのようです。

改葬のしらせ青梅福福し

満生あをね

「改葬」とは、一度葬った遺骨を別の場所に葬り直すこと。実家の墓の改葬でしょうか。淡々と受け止めるしかないその「しらせ」。かつて家族で楽しんだ梅仕事を思い出させるように、今年も「青梅」は福々しく育っております。

画像:人
  • 臀部と呼びたしこの青梅ならばギル

  • 猫のふぐりくらゐになればもぐ実梅RUSTY=HISOKA

  • 梅の実のをぐらき臍と明き尻岡一夏

  • 五十ほどもぎて青梅手に馴染む青居舞

  • 青梅の固きに満つるみづの芯市川りす

  • 青梅の香の中でもぐ青梅を蝦夷の珪化木

  • 青梅やこころはづめばよくころげおひい

  • 青梅煮る子規の齢に追いついてかねつき走流

  • 青梅の臍に紅さす予後期かなげばげば

  • あをうめのすぢやはらかくとこしなへ古賀

  • 青梅の尻より黄ばみはぢめたる齋藤満月

  • 忍耐を知らぬ青梅より落ちる錆田水遊

  • 青梅や雨は明るく砕かれて常幸龍BCAD

  • 青梅に打つ粗塩や日照雨庄司芳彦

  • ばらばらあめふるばらばらあをうめふる正念亭若知古

  • 青梅の小さき朱ひらめきの如く鈴白菜実

  • 青梅や註釈多き日本書紀草夕感じ

  • 青梅や村にひさしき祝婚歌高尾一叶

  • 青梅や紀州の空の浅縹竹田むべ

  • 青梅を潰して停めた霊柩車手嶋子犬

  • また訃報青梅は熟れ切ってない鳥田政宗

  • それだけのための棒なり青梅落とす中村想吉

  • 青梅や雨とはあをのそだつみづにゃん

  • 青梅や勾玉ほどの雨の色仁和田永

  • 珠磨くごと青梅の尻を拭く庭野環石

  • 青梅噛む加減知らずの音すなり沼野大統領

  • 青梅の青を煮殺す善き主婦よ猫屋たま猫

  • 青梅の香を移すかに降り濡つ根々雅水

  • いかがわしき青梅を噛む青春あり農鳥岳夫

  • 青梅が紅くなったら辞表出そのなめ

  • 青梅にあたるひかりのすつぱさうのりこうし

  • 青梅の傷眇めては許したり葉村直

  • 青梅の落ちてきれいなままでいる横縞

  • 露人ワシコフの頭青梅打ちにけりあたしは斜楽

  • 青梅もまたワシコフの的となりけり7パパ・広ブロ俳句部

  • 青梅洗ふ嬰を産湯につけるごとアンサトウ

  • 嬰児を抱くごと青梅は掌におかえさき

  • 青梅やもういいかいにまあだだよ淺井翠

  • 青梅や「もういいかい」の声はるか石塚碧葉

  • 投げあぐる青梅低すぎるか空相生三楽

  • 青梅や喉の奥より雨匂ふ藍空macco

  • ペダル軽やか籠の青梅あいれふ葵

  • 実梅を打ち落してや空あらわあ。うん

  • 青梅や危ふきにまで盛られをり青井季節

  • 青梅や離れに開く公文式蒼空蒼子

  • 青梅のふたつ分ほど強くなる青田奈央

  • 青梅や婚礼の後の庭しづか青野みやび

  • 青梅をコップに沈め街しずかあおのめ

  • 青梅や母の口笛聞いたよな赤岩量子

  • 分け入って分け入って吾子青梅へ赤尾双葉

  • 青梅や娘に送るエアメール愛柑いつき組note俳句部

  • 青梅やユーミンを聞く耳になる空地ヶ有

  • 東山市場山積みの青梅昭廣梵字

  • 青梅を見上ぐ駐在の敬礼秋山らいさく

  • 青梅の手仕事雨の憂さはらしアクエリアスの水

  • 青梅や外のトイレに紙は無い芥茶古美

  • 青梅や九人を産みし母は亡し明智明秀

  • これくらいの嘘ねと青梅ひとつ明後日めぐみ

  • 青梅のひと粒ごとの初初し淺野紫桜

  • 黒髪へ青梅の雨こぼれけり浅乃み雪

  • この村の何処に居ても青梅の香あじさい卓

  • 軽トラにひとつ残りし青梅や明日葉

  • 青梅の厨あかるき雨の音葦屋蛙城

  • ちちははの負けず嫌ひよ青梅よ明日ぱらこ

  • 青梅の透けて硝子に銀の罅藍創千悠子

  • 拾ふ人もなく梅の実と吸い殻とあたなごっち

  • 竹串をもつりもつりと青梅へat花結い

  • 青梅や背負子に籠の三つ重ね渥美こぶこ

  • 青梅や子の担任は三年目我孫子もふもふ

  • 銀婚や箱いつぱいの実梅の香阿部八富利

  • 枝ゆらす禰宜の狩衣へ青梅あまぐり

  • 青梅を地球を回すやうにもぐ甘茶トーシロー

  • 青梅は酔人の目にさらされぬ天鳥そら

  • 青梅や登校拒否の子の短歌あみま

  • 青梅の落ちて太極拳の朝綾竹ろびん

  • 青梅の落ちたるあたり犬の墓綾小路へこ

  • 青梅を噛むや私も言いすぎかあらい

  • 青梅の籠に転がる軽さかな有田みかん

  • 青梅を漬くや犬の仔生まれたる有村自懐

  • 敗戦国に青梅はぢく壜の底在在空空

  • 青梅の毒抜く指のくの字かな杏樹萌香

  • 青梅の明るき重さ手に量る安春

  • 青梅や赤子の腕にほくろ出づ井若宙

  • 青梅の肌よ祖国の弟よ飯沼深生

  • 青梅や清しきゆめをみてをりぬ飯村祐知子

  • 青白き星は青梅芯に燃ゆ家守らびすけ

  • 青梅の落とされて知る重さかな郁松松ちゃん

  • 青梅や毒気は若さでもありきIquedaQuenshi

  • 傾けし笊より青梅川なせり池田桐人

  • 五線譜のやうに青梅転がり来池之端モルト

  • 青梅ころころわたしの中にわたしの子イサク

  • 青梅を放り投げたり合宿あけ伊澤ゆき抄

  • 青梅の適ふ器の玻璃光る為参

  • 青梅ぶりんぶりん若さの傲慢石垣エリザ

  • 青梅や当主は若き武家屋敷石塚彩楓

  • 青梅をただ拭くといふ祈りあり石塚壜太呂

  • 失恋は青梅噛んだ夜八時石原しょう

  • 青梅の風の青さよ娘の未来石原花野

  • 青梅や天神様に捧ぐ札石原由女

  • 美しく推し死んで青梅のヘタをとる泉晶子

  • 青梅や正座して聴く部の歴史和泉攷

  • 青梅に似合ひし瓶の二つある和泉園実

  • 顎鬚を撫ぜ青梅を眩しみぬ石上あまね

  • 青梅や世帯分離のするしない一阿蘇鷲二

  • 青梅の蔕と灰汁取り良き日かな一井かおり

  • 青梅のぽとりと跳ねて鳥去ぬる市川卯月

  • 青梅の少し弾んで瓶に落ついちご一会

  • 傷無き青梅や翳す孔雀石一久恵

  • 生研後青梅買ふか買はざるか一秋子

  • 少年時代みるみる遠し実梅もぐ伊藤映雪

  • 成人と大人は違ふ実梅もぐ伊藤恵美

  • 青梅や蹴飛ばしながら待つ明日伊東海芋

  • 先生は独身青梅ほの香り伊藤なお

  • 青梅の光を浴びる赤子かな伊藤ペンタ郎

  • 子宮葬りて青梅ころりころり伊藤柚良

  • 玄関へ花咲くやうに梅煮の香糸川ラッコ

  • 青梅の硬き丸みや糸紡ぎいとへん製作所

  • 青梅や吉野弁慶力釘イナホセドリ

  • 青梅や無知を誇れる人とをり居並小

  • 青梅の急所突いたり爪楊枝井上鈴野

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  • 青梅のどれも宇宙を向いており梅田三五

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  • 青梅や風を誘ひて水の音浦城亮祐

  • むくれあってただ青梅をほじってる江口朔太郎

  • 青梅やテノールひびく合唱部蝦夷やなぎ

  • 青梅や数珠に額のしづむ音えぞりすの風

  • 青梅や放電待ちの蓄電池越冬こあら@QLD句会

  • 結界の内外に同じ青梅生る江連守一

  • シロップに倦んで青梅の琥珀色絵十

  • ボンネットへ青梅の落つ凹むかと江戸きり子

  • 青梅や仕込み終えても暮れぬ空えのき絵巻

  • 青梅を嗅ぎて黒猫尾を掲ぐ遠藤玲奈

  • 青梅に一つの傷の乾きゐる円美々

  • 日本酒を青梅が少し浮くぐらい延命寺

  • 小梅もぐ母の雄弁父の黙近江菫花

  • 青酸や保護室の窓の青梅大井道芥

  • 屈強な友の訃報や青き梅おおい芙南

  • 青梅や人は死んだら神になる大内とら

  • 平笊の青梅のへそ向き揃へ大久保加州

  • 青梅よ明日の風はいずくから大越総

  • 無心とは青梅の蔕とる時間大越マーガレット

  • 青梅の踏まれぬやうに落ちにけり大塚恵美子

  • 青梅や心の傷を飼い慣らす大津美

  • 青梅やすくすく育つ蒙古斑大野喬

  • 長寿だが不死に届かず青梅よ大野美波

  • 青梅や瓶を揺すりて熟を急くおおばあば美智子

  • 青梅や一本道の如き風大和田美信

  • 鳥の聲暫しとゞめて青梅落つ岡崎佐々紅

  • 頑固さうな音の青梅落ちにけり可笑式

  • 青梅を噛む青梅に負けながら岡田ひろ子

  • 青梅や仄かに匂ふ中学生岡田雅喜

  • 青梅へ竿や琵琶湖を空振りす丘なな実

  • 愛膿んで青梅うんと漬けて孵化岡根今日HEY

  • 青梅やあれはやっぱり恋だった岡村恵子

  • 正論を吐くAIや青梅落つ岡山小鞠

  • 青梅拭くや仲人口の塩梅は小川さゆみ

  • 青梅落つ今朝は二の段三の段小川野雪兎

  • 熟れぬまま青梅明日へ閉じこめる小川都雪

  • 青梅を沐浴のごと洗ふ夫小川柳花

  • あをうめの指の輪過ぐる青さかなオキザリス

  • 青梅は硬し手仕事やわらかし沖庭ノ華風

  • 青梅や家人総出の笑ひ声沖乃しろくも

  • 梅の実や二十歳で母になるとふ子小倉あんこ

  • 青梅の恋人未満たるかほりおこそとの

  • 青梅のひかりをひとつひとつ洗ふ越智空子

  • 青梅や越生の天狗影ゆらぐおつき澳吉

  • 青梅の風にほどける昼の雲おでめ

  • 青梅の硬さのままでありたしと小野倫花

  • 梅の実のほくろ数えて梅しごとおぼろ月

  • 青梅やサリンジャーなら図書館で海音寺ジョー

  • 青梅のごろごろ威勢良き社説海峯企鵝

  • 青梅の摘まれずにゐる一周忌火炎幸彦

  • 光斑やアルミ脚立に実梅置く案山子<いつき組広ブロ俳句部

  • 青梅の三粒荷台に跳ねあがる風早杏

  • 青梅は生真面目ちょっと人見知り樫の木

  • 山腹の青梅錆びたトロッコで片岡一月

  • 青梅や水をはじいていく朝日ひだまりえりか

  • 青梅を漬ける痘痕を褒めながらかときち

  • 青梅やもしや今年は珊瑚婚金子美鈴

  • 病窓の青梅たわわ眠る父花星壱和

  • 青梅や昔小町の籠の中神島六男

  • 岩水の月に青梅灰汁を吐き神長誉夫

  • ふてぶてしく太る空き家の青梅は紙谷杳子

  • 落ちて呼ぶ人を烏を青き梅亀くみ

  • 青梅や雨戸を叩きまた一つ亀山酔田

  • 炭酸の青梅ほぐし泡ほぐし我ゆまる

  • 青梅や玻璃に付きたる鳥の糞刈屋まさを

  • もみくちやの氷砂糖と青梅と河上摩子

  • 青梅を叩く剣道二段かな川越羽流

  • 青梅やへた取る夜は浅葱色川崎ルル

  • 青梅の核硬かりき羞恥心川端妙松

  • 青梅や信長供養塔へ拝川村湖雪

  • 梅の実や夫の里へと足遠し河村静葩

  • 収穫の青梅ざぶり座敷じゅうカワムラ一重

  • 青梅やミサンガはゆるやかな枷喜祝音

  • 青梅や建国までの北属期季川詩音

  • 種避けて青梅齧る音の良し菊池克己

  • 青梅のただしく吸ひてまろきみづきざお

  • 夜半も雨青梅二キロ飴色に如月ゆう

  • 青梅落下こりりと踏むスニーカー季紫子

  • 青梅や朝のひかりは未完成岸来夢

  • 青梅や心拍ほどの風の吹く北大路京介

  • 青梅の雨粒弾く若さかな喜多丘一路

  • 人も木も老いて青梅未収録北川茜月

  • 青梅のひとつこぼれて猫が狩る北乃大地

  • 船頭は茶髪青梅まだ固しきなこもち

  • 青梅の老後を夫と考える城内幸江

  • 青梅や紅く熟れたる麦粒腫黍団子丸

  • 野面積する青梅と氷砂糖木ぼこやしき

  • 青梅やクラスにひとりひねたやつ木村信哉

  • 青梅のうぶ毛うっすら息を吐く木村となえーる

  • 青梅やシェヘラザードの片笑窪木村弩凡

  • 青梅のぷぷんと一つ苦き息木元紫瑛

  • てのひらの青梅傷が癒えました旧人がらけい

  • 青梅や涙こらえる子のごとく九ゼットン

  • 青梅や摘めばするりとこぼれけりQちゃん・広ブロ俳句部神奈川支部

  • 青梅やヒトに三十二本の歯きゅうもんde木の芽

  • 青梅をもらい仕事が捗らない紀友梨

  • 撫牛の目の大きさよ青梅落つ京野秋水

  • 青梅やみづに放てば銀河めく杏乃みずな

  • 青梅や亡父の古きブランデー清鱒

  • 青梅のなんとも太き臀見せて菫久

  • 青梅を漬ける硝子に射すひかりくつのした子

  • 神主の仕込む青梅大神へ國本秀山

  • 正直であれと青梅いい匂ひ熊谷温古

  • 青梅や昨日の嘘を漬け込みぬ蔵豊政

  • 青梅の百を滑つてゆくひかり眩む凡

  • 通園バス横切る青梅たわわぐりぐら京子

  • 青梅や大器晩成線の手相空流峰山

  • 再雇用の長靴がぼと梅青し久留里61

  • 青梅の二粒ノアの箱舟に黒岩牡丹

  • 青梅を齧る蹉跌を食むごとく愚老

  • 青梅や文左衛門の語り草くろだ@しろい

  • 青梅やファン付き服の青ぷくり玄琶小篇

  • 方丈の裸電球青梅落つ桑島幹

  • 青梅噛む穿つこの星驟雨かな桑原志宇

  • 青梅に艶妹であり長女恵勇

  • 青梅の濡れたる朝の日誌かな月下檸檬

  • 青梅や試用期間を終えた朝ケビンコス

  • 青梅や無垢に木漏れ日あびてをり獣道辿

  • ひとしきり青梅落ちて誰の忌日謙久

  • 青梅や叩き落とさる虐め方紫雲英

  • 青梅よ青の時代のその先へケンG

  • 青梅や暮れゆく空が甘酸つぱいケント

  • 青梅の香よ小雨の診察室剣橋こじ

  • 青梅を赤子の顔のやうに拭く小泉久美子

  • 境内の青梅を採りつくす婆恋瀬川三緒

  • 窓の青梅腕の三角巾剛海

  • 青梅やほのかに兆す喉仏公木正

  • 青梅転がり幸せに触れて紅紫あやめ

  • 母さんに青梅一つ握らせる柑たちばな

  • 青梅や母の指環を外す兄幸田梓弓

  • 百キロの青梅をもぐ日曜日幸田柝の音

  • 青梅や茸毛はなほ毒を吸ふ虹博筋

  • 青梅を洗いて銀の玉となるごーくん

  • 青梅や知己の脳死の日は豪雨古烏さや

  • 青梅の肌は銀光桶の中こきん

  • 乳歯より硬き青梅空を打つ黒望

  • 青梅や余生は甘くなるつもり五七五八一九

  • 青梅や瓶見守りし正座の子越乃杏

  • 大粒の青梅の家からドレミ木染湧水

  • 青梅のぽとり反抗期のぽつり五島潮

  • 青梅の落ちたる先の急勾配虎堂吟雅

  • 実梅落ち高値不安の株価かな後藤周平

  • 青梅やすっぱき星の浮かびけり後藤昼間

  • 青梅や母の手紙のくずし書き後藤三梅

  • 青梅や傘と竹刀と少年と古都鈴

  • 青梅やまぐはふ骨の沈む音子猫のミル

  • 青梅や除伐の札の揺れてをりこのみ杏仁

  • 一升にちょうど不揃いの青梅小箱守

  • 青梅の青手放しぬ瓶の中小林浮草

  • 青梅の古寺しんと水の音小林昇

  • 青梅や丸みを帯びた風の吹く小林澄精

  • 青梅に乗る水玉に映る屋根小林のりこ

  • 仕舞はれし秤の埃青梅の香小林久女

  • 二階から大き青梅見つけたり小林理真

  • 青梅や無双の武器の片笑窪小春花

  • 青梅や墓誌に彫り込む一行目駒茄子

  • 青梅や生り年笊に溢るるるこむぎ

  • 青梅を里の卵と思ひけりコンフィ

  • 青梅を煮て少年の夢の色サイコロピエロ

  • セレナーデ瓶の青梅溶け出しぬさいたま水夢

  • 青梅の零れて水のほころびぬ彩汀

  • 青梅の触れ合ふ音や星たわわ齋藤桃杏

  • 青梅の青の辺りを持て余す酒井春棋

  • 青梅や乱数表にある秩序さかえ八八六

  • 青梅や孤独を選りて闇の底坂口いちお

  • 青梅や剃り跡青き若き僧坂田雪華

  • 夜のジャズ青梅の傷削いでゆく坂野ひでこ

  • 青梅の青は甘露を生む青や坂まきか

  • 青梅を落とさぬやうに回るほし坂本雪桃

  • 青梅の落つる真昼のなほ昏き咲くひなげし

  • 青梅や三人きりの三回忌櫻井こむぎ

  • 思春期の青梅瓶を逃げたがる桜鯛みわ

  • 青梅を嫌う女がもいでいる桜月夜

  • 青梅や震へる筆は文字となる佐藤恒治

  • 青梅の病語らず帰る樹医佐藤茂之

  • 青梅や独りが好きとだけ言ひて佐藤志祐

  • 青梅や臍のかたちのみな違ふ佐藤ゆま

  • 青梅や種のトキトキ舌を刺す佐藤佳子

  • 瓶を満ち満ちて青梅眠らない佐藤レアレア

  • 朝採りの青梅今や塩まみれさぶり

  • まだ青梅に痛さうな塩どさり彷徨ういろは

  • 青梅にふれず初恋のかをりすさむしん

  • 青梅を撫づる指先これは恋紗羅ささら

  • だいどこの琥珀に浸る青梅や沙羅双樹サリー

  • 青梅やおまけの多き旅の宿佐柳里咲

  • 青梅はおおかた月の胞子だらうさるぼぼ17

  • 青梅落つ私は上を向いて泣く澤田紫

  • 青梅をかじる二十歳の眩しさよ佐和粉骨砕身

  • 青梅のへそ取りながら夫の愚痴沢山葵

  • 母の声聞かぬ青梅蹴られたり山月

  • 流水や浮く青梅のへそのゴマ珊瑚霧

  • 青梅や滅びし後の鬼ヶ島慈雨

  • 青梅や今更戻る子がひとり塩沢桂子

  • 青梅に傷や我が師は小突くひと柿司十六

  • 青梅やラム酒に寝かす臍と臀じつみのかた

  • 青梅や轍にはまるシニアカー信濃のあっくん

  • 軒下の青梅芯に坐す天神糸野句丹

  • 青梅と箱底に島の新聞篠雪

  • 青梅や若き屯所の旗へ風渋谷晶

  • 数えおり嫁にもらった青梅を芯歩

  • 青梅や父は兄弟十二人しぼりはf22

  • アトリエの床青梅の影揺れしシマエナガ深雪

  • 青梅の芯抜く度に香り来る島じい子

  • 青梅や記憶にいつもたばこ小屋島田ユミ子

  • 青梅の尻のラインがはづかしい清水縞午

  • 青梅の漬られ床へ夜の隅志村肇

  • 青梅は落ちて吹き返しの唸り霜月シナ

  • 青梅や雨後の雫を透かし見る下總和沙

  • 青梅の深く隠れて鳴る予感じゃすみん

  • 青梅の丸みに慣れた手の丸み沙那夏

  • 青梅に爪立て酸の雨浴びる砂楽梨

  • 青梅に刺さる光の欠片かな洒落神戸

  • 玻璃製の瓶に青梅のはぜさう十八公

  • 青梅は追熟同棲は二年目秋芳

  • 青梅や幹を出たがる鬼の肉シュリ

  • 南高の青梅硬し月満ちず淳風子

  • 青梅や光ほどけし陽の匂い焼菓おやじ

  • 小糠雨青梅よけて避けきらず白石美月

  • 青梅や逆上がりまだ出来ない子白井百合子

  • 青梅に恋煩ひの尖りかな白沢ポピー

  • 青梅へ脚立二段目日の微か白岩座匠

  • まつ直ぐな物言ひ青梅にうぶ毛白猫のあくび

  • 青梅へ雨深海の香る庭白よだか

  • 青梅の陽の当たる側やや赤しジン・ケンジ

  • 朝もぎし青梅売るや幟立つ新濃健

  • 青梅や夫の顔して見舞う父深幽

  • 泥道の青梅に空ひらきけり水鳥レイ

  • 青梅を摘みしげしげ歯が痒い末広野暢一

  • 青梅を咬めば天神様ひびくすがりとおる

  • 青梅のふつくらとしてゐてかたし杉浦萌芽

  • 丸瓶は理科室の記憶青梅漬く杉岡ライカ

  • 青梅の歩道一坪埋めたり杉尾芭蕉

  • 引力の強く青梅大地落つ杉本果ら

  • 殉教の地にたわわなる青梅の黙清白真冬

  • 青梅のぽてりと鳴きて着地するすず耀子

  • 青梅や孫より重し腰の篭素敵な晃くん

  • 青梅や自宅出産三代目砂山恵子

  • 青梅をそつとあをぞらよりはづすすまいるそら

  • 青梅や婿に仕事の手順説く須磨ひろみ

  • 少年の大志鈴なりの青梅晴好雨独

  • 爪楊枝青梅のへた擽りぬせいしゅう

  • 青梅よ脳を介さぬ言の葉よ瀬央ありさ

  • ごめんねが言えなくて青梅ごろり千・いつき組広ブロ俳句部

  • 青梅や産毛ひかりて孫三号走人

  • 青梅や巣立つはらから疎くなりそうま純香

  • 青梅のきちんと悔いた酸いの味十合百合

  • 瓶の中青梅の崖崩れけり外鴨南菊

  • 青梅や記憶はいつも雨の彩そまり

  • 抜歯後の頬もぎたての青梅染井亀野

  • 青梅のつひに離るる瓶の底空豆魚

  • 青梅の消毒用に酒屋のこころ駄詩

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  • てのひらに青梅と進まぬ恋と奈良素数

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  • 実梅置きけり佳き記事の新聞紙花水木

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  • 青梅や青ならぬ青清々し宮村寿摩子

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  • 初恋や青梅はまだ瓶の中麦野光・いつき組広ブロ俳句部

  • 青梅のごろんごろんと行くレーン無弦奏

  • 青梅や現役世代には見えずムシ・ミカミ

  • 青梅の尻もう一度撫でる指六浦筆の介

  • 同居せむや青梅の臍熟れにけり紫小寿々

  • 青梅固し十五歳の憮然村崎水晶

  • 赤瓶に沈む青梅シーシャの夜村先ときの介

  • 甥の忌や青梅みちてみちてみちて明月詩悠

  • 青梅にへそあり赤子にえくぼあり茗乃壱

  • 手の平の青梅赤子の香ほのか目黒青邑

  • 青梅にあをうめ寄りて仄紅く藻玖珠

  • しわの手で青梅を拭くそっと拭く望月ゆう

  • 青春の傷口青梅の青さmomo

  • 青梅や見合い相手に恋をして桃猫

  • 青梅の臍や痛めぬやうにもぐ森捷子

  • 青梅や移住の若きご住職森上はな

  • 青梅や小口の焼けた哲学書森佳三

  • ひとつだけ瓶に入らぬ青梅よ森茂子

  • 青空を走る荷台に青梅を森太郎

  • 青梅のくぼみよ蹴球敗れて森ともよ

  • 青梅やクラリネットの音硬し森中ことり

  • 青梅や園長室にガラス瓶杜まお実

  • 青梅煮ふつふつぽとり火傷する森茉那

  • アンチナタリズム青梅夥し森萌有

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  • 晴れやかな青梅匂う嫁ぐ朝麗詩

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  • 青梅や放課後に待つテトラポット和澄永

  • わが顔を幾度も撃ち青梅は海神瑠珂

  • 丸き影空をくり抜く青梅やわたなべいびぃ

  • 家売りしこと詫びながら実梅もぎ渡部克三度

  • 青梅のまるき産毛の匂ひかな渡邉花

  • 青梅や昨日の硬さ今日の色渡邉わかな

  • まだ夜のほつほつ足らぬ実梅かな亘航希

  • 青梅ころころ五人の生活科栗田すずさん

  • 青梅のかたさ私の青くささ島田あんず

  • 青梅や単身赴任の三か月塚本隆二

  • 青梅の傷より出ずるぬめりかな名取秀

  • 姉のとる青梅やみな小さくて藤井かすみそう

画像:佳作
  • 青梅もぐ巫女の手優し天満宮伊藤亜美子

  • 青梅の巫女にもがれて天満宮糸終因果

  • 青梅を蹴りながら行く長靴よ有川句楽

  • 青梅を強く蹴飛ばし登校班伊藤薫

  • 青梅を蹴りつつ朝のバス停よ伊藤ゆめ安

  • 青梅や祖母の字残る一升瓶くにっち

  • 字は曽祖母の瓶ゆれるは青梅ただ地蔵

  • 青梅や瓶に見慣れた亡父の字健央介

  • 青梅や若気の至りで済まぬ事葉月庵郁斗

  • 青梅に若気の至り象られ八田昌代

  • 青梅や若気のいたりふつふつと楽々草

  • 青梅はブルーシートに落ちにけり朝雲列

  • 青梅やブルーシートに降り注ぐ宏楽

  • 触れまじと青梅の毒に祖母の声あかさたな

  • 声荒げ生の青梅「毒!」と祖母遠藤千草

  • 青梅や呆けし母に聞くレシピ石村香代子

  • 青梅や亡父手書きのレシピ帖小川天鵲

  • ばあちゃんの青梅乗せて漕ぐペダル登盛満

  • 青梅を五キロ買い付けペダルこぐきべし

  • 青梅よ今年は何に成る気かね豚々舎休庵

  • 青梅の今年は何にされるのか矢澤かなえ

  • 竹ざるに宝石広ぐ青梅かな藍野絣

  • 青梅のへた取りばあちゃん早いね雨戸ゆらら

  • エプロンの青梅異国の少女の歯十六夜の花札

  • 青梅や高校球児丸坊主いまい沙緻子

  • 青梅や熟れないままの金剛寺いまいみどり

  • 青梅を飲んだのでせう君の目は岩本遥

  • 下校児の青梅蹴る子齧る子と岡田きなこ

  • 青梅や男児誕生祝うよにオカメインコ

  • 青梅の秘した毒見る眉の月桂葉子

  • 梅の実のへそ掃除のごと蒂を取る加裕子

  • 青梅やこの音は子の指しゃぶり季切少楽・広ブロ俳句部

  • 青梅の仲良きこと哉ジャーの底木下風民

  • 股のぞき小さな幸の小青梅紅結

  • 青梅や自転車立ち漕ぎ帰り道郷りん

  • 青梅やPK外す十五歳越村和行

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  • 実梅遠く梯子越し掃く乙女倦み坂島魁文

  • 青梅や蔕取る夫のごつい指咲まこ

  • 青梅やノックバットの乾き切る桜華姫

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  • 青梅のどんと落ちてもまだ地球雑魚寝

  • 青梅の程好くあるか皮下脂肪三角山子

  • 青梅や少し大人な孫の舌下丼月光

  • 布に横向き青梅の耳掃除柊二@冨美夛

  • 石燈の請に青梅靴にジャリ隣野つるばら

  • 青梅や幼馴染みの口に紅はなぶさあきら

  • 青梅が鳴いたら甕から大合唱水井良柚

  • 青梅や柱に残る背くらべ三隅涙

  • 青梅や危機乗り越えた夫婦仲わかなけん

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  • 母を待つ青梅の涙酒になるあいあい亭みけ子

  • かじる者なし庭に落ちた青梅相沢薫

  • 青梅の傷や昨日の風の音愛燦燦

  • 青梅や師の頷きを背に受けてアオイソラ

  • 青梅や琥珀の瓶の底の澱あかねペン銀

  • 青梅や脚立の夫にそここことあが野みなも

  • 青梅の香そつと廃線包みをり赤目作

  • 青梅ビン丸きメガネの辰雄かなacari

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  • 梅の実や句友と呼べる友のいて秋月あさひ

  • 青梅のたわわなる木を労われり圷美流

  • 青梅や酒にまじわり琥珀なれあさのとびら

  • 青梅をもぐ残したる小学校朝日雫

  • 風与ふ自由を謳歌青梅や朝雲雀十五

  • 幼き手青梅つんつんつまようじ亜紗舞那

  • はらぺこあおむし青梅も喰むのかあさみあさり

  • 踏んだのは青梅なりし雨の街浅紫泉

  • 雨戸開かぬ庭に散らばる実梅かな阿修羅

  • 青梅やぽとりと落ちて小糠雨飛鳥井薫

  • 青梅や枝の高さに並ぶ子ら明日に翔ぶ会

  • 二歳児の散歩に同伴落青梅麻生恵澄

  • 青梅の下で寝転ぶ空の青愛宕平九郎

  • ロジハラやカリカリ苦し青梅よアツシ

  • 青梅のへたとり飽きて撫づる子よあねもねワンヲ

  • 青梅や母の手控へ褪せし文字雨乙女

  • 見上げてた青梅ごろり夜半の雨雨森茂喜

  • 青梅並べ儀式めく梅仕事雨李

  • 青梅や隣人夫婦と知る夕べあらいゆう

  • この地球の美し重力実梅かな荒木響

  • 青梅畑や歌や句の札読みながら荒木ゆうな

  • ぽとぽと雨粒青梅梅落とし有馬マリア

  • 青梅やカリっと齧る野生の味有本としお

  • 老庭師青梅ひとつ残し去る杏っ子

  • 青梅を打ち落す竿なほ青し猪狩鳳保

  • あおはるの息吹きかけて青梅に池田悦子

  • 青梅や宇宙にいづる先の星伊沢華純

  • 青梅や今年も最後と母指南石の上にもケロリン

  • 掌中の青梅産毛店の先石本美津

  • 青梅や紅になり天日干し泉恵風

  • 青梅にルンと乗る雨乗らぬ雨いたまき芯

  • 青梅をもぐ手で太鼓叩きをりいつかある日

  • 青梅や五十路ほほゑむ庭潦ゐつしん

  • 青梅や部活帰りのおのこ共伊藤順女

  • 透き通る氷砂糖と青梅と伊藤節子

  • 青梅の取れ高比ぶ日記帳伊ナイトあさか

  • 青梅の瓶を掲げて眺む夜いまいやすのり

  • 産地から今年も青梅いりますか井松慈悦

  • 青梅や孫生まれたる報せあり今乃武椪

  • 仕事などいっか青梅たわわなり藺牟田ボンド

  • 雨上がりたり青梅の初々し岩木順

  • 青梅や智恵子碑の下転がりゐ岩佐りこ

  • 青梅や香りに追われ笊探し岩田秋雀

  • 青梅や重ね重ねて艶を出し上野徹心

  • 酒好きの友とへそとり青梅や上野眞理

  • 青梅や実家の隅で静坐して兎野ふう

  • 青梅や湿気た裏木戸きしと鳴る内田こと

  • 青梅や粒の音させ落とさるる靫草子

  • 青梅や雨声とお茶の注ぐ音宇野翔月

  • 青梅や内緒内緒の盗み食い麗し

  • やわらかな看護師の声煮梅かな詠・想風土

  • 青梅にデーデーポッポ響く朝江川月丸

  • 妻と吾子青梅造るこっそり飲むえのき筆丸

  • 水弾く青梅そっと押し洗い榎本咲

  • 青梅のうぶ毛ふわふわ瓶洗う榎本奈

  • 青梅実り孫一歳立ち上がり榎本雅

  • 青梅や母のおしえのドリンクをえみくれ

  • 手しごと待つ青梅タライに勢揃いANGEL

  • シワシワの青梅香りエキス飲む大江戸小紋

  • 風止めば落ちし青梅数多なり大久保一水

  • ぽたんと音がした青梅が地面大阪駿馬

  • 青梅や山の子の歌山びこもおおさわ酔歩

  • 青梅や素直な気持ち伝えたき大嶋宏治

  • 青梅や漬ける頼りは母のメモ大滝茂生

  • 青梅をつけて待つ身の我うれし大舘さと

  • 青梅の転がる先の眷属さん太田一駄歩

  • 毒消しの梅の青さよ良しとせし大富孝子

  • ポケットの土産青梅通学路おおにしまこと

  • 青梅やざるに盛られしなすままに大原妃

  • 繁忙期青梅前に逡巡し大原雪

  • 青梅のへた取る母の横顔よ大平都忘れ

  • 青梅が屋根にごとんと落ちる夜大道真波

  • 野道ゆく墓に供ふる青き梅大矢香津

  • 青梅や過疎の田畑の昼下がり岡井風紋

  • 青梅の落つ音近くうたた寝す岡井稀音

  • 青梅やストロベリームーン対岸に岡崎未知

  • 青梅や幼き恋の青くささ岡田いっかん

  • 青梅を摘んで知り得た梅の香を岡田恵美子

  • 青梅もて弄びをる家路かな岡田淑子

  • 青梅や上目に膝を抱く乙女男鹿中熊兎

  • 叫ぶ声青梅五個で手に溢れ岡村宗太郎

  • 青梅や祖母の手の中輝きて岡本

  • 青梅や何日これを瓶揺する丘るみこ

  • 青梅や産毛纏ひしナルシスト小川しめじ

  • 大人にはなりたくない日青き梅沖庭乃剛也

  • 青梅や頑固おやじの声太し荻原玲香

  • 青梅の地上に落ちて濡れそぼつ奥寺窈子

  • 青梅を一粒つまみ鼻にあてお品まり

  • 青梅や就活生の心持ち小高恵子

  • 青梅や妻と二人の居となりて小田毬藻

  • 青梅を薬指に置いてみる小野ぼけろうじん

  • 娘らの弾けし声よ青梅よ海堂一花

  • 金たらい青梅浸かり明日を待つ甲斐ももみ

  • 青梅を二人で漬ける昼下がり影夢者

  • 青梅ももれなくありき裏年が風音

  • 熟成の蜜に沈みて醸す青梅梶浦和子

  • 肩くみて部活の帰り青梅の香鹿嶌純子

  • 青梅や待ち遠しきはロバのパン梶原菫

  • 若き祖母かくありけむや梅青しかすかべえやん

  • 青梅や氷砂糖に溺れ行く風かおる

  • 一粒の波紋となりぬ青梅や風乃絣

  • みどりごの手に青梅を握らせり片岡明

  • 塩水漬けし青梅の黄金かな帷子砂舟

  • 青梅や吾子のお尻の蒙古斑花鳥風猫

  • 青梅や若手の懸命なプレゼンかつたろー。

  • 青梅が香る小包母の文字加藤水玉

  • 薄日差す窓辺に匂う青梅やかなこと舞い結び

  • 疲労飛ぶ従姉妹の漬けた青梅よ金澤孝子

  • 青梅や尚艶やかに雨纏う金子陽

  • 青梅や見向きもせずに行く鴉金子泰山

  • 青梅や故郷の香り運び来る釛子ふたみ

  • 瓶の中青梅浮かぶ宇宙かな亀岡恵夢

  • 毒はいつ消えたのですか青梅さん亀子てん

  • 青梅を並べ手仕事始まりぬ亀田かつおぶし

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  • 青梅の笊から落ちる固い音亀山逸子

  • 青梅や香り溢れり地に枝にかもね

  • 青梅や脚立乗る人拾う人鴨の里

  • 青梅やお前どちらの道歩むかもめ

  • 青梅キラキラ目の奥が笑ってない花紋

  • 青梅や集いし友ら古希となり花陽

  • 青梅は酸つぱいだらうアスフアルト絡丸いと

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  • 半ズボン青梅溢るる苔の碧川辺世界遺産の居候

  • あおうめのきせつうるおうしきのあじ川村裕次

  • 青梅と氷砂糖を手に笑顔間者猫

  • 青梅や葉陰に光もう一つ岸壁の龍崎爺

  • 謎風邪を蹴散らせ数多の青梅よがんも三世

  • 青梅やバケツの並ぶ直売所菊地義明

  • 青梅や甘露煮の照り深まりぬ岸友之

  • 青梅や舞妓の道のなほ遠し酒暮

  • 縁側の青梅に刺す頭文字北田ひまり

  • 主なき青梅思うさま熟せ木谷智子

  • 刻々と変わり行く色青梅かな北の星

  • 青梅硬し夜学生の見る空や北平春風

  • 失恋や青梅噛噛めば六道へ北美三風

  • 青梅や煙で演技する男貴田雄介

  • 青梅もぐ若き父親見せどころ木寺仙游

  • 梅の実やこゝろ色づく恋ありて木下美樹枝

  • 青梅や社務所へ急ぐ赤袴木村カズ

  • 青梅に相談したき事もあり木村かわせみ

  • 枝揺すり青梅拾う背戸の山木村修芳

  • 祖母来たる籠いつぱいの青梅とQ&A

  • とりどりの色の風吹く青梅にQさん

  • 青梅や返事は母の背中越し鳩礼

  • 葉のかげで一際目立つ青梅や京極江月

  • 青梅をざるに並べて晴れを待つ喜楽胤

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  • 青梅や弾む鼻うた前にしてキン肉アタル

  • 青梅の密やかに廃屋の庭銀のグランマ

  • 青梅の揺り籠揺らす木陰かなきんのすけ

  • 青梅の緑目によし舌に良し近未来

  • 母亡きやさて青梅を如何にせんくぅ

  • 青梅や片恋のままピリオッド句々奈

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  • 青梅ひとつ蜂蜜に沈みたりくちなしの香

  • 青梅のうぶ毛に浮かぶ孫の顔くにとうりん

  • 梅の実の一つもいでは香り立つ國吉敦子

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  • 口中の血豆に沁みる煮梅かな倉岡富士子

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  • 青梅は熟しきれないあの人か黒猫さとみ

  • 青梅と孫なり口攻防戦桑田栞

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  • 古社の庭青梅まろぶ夕映へ南全星びぼ

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  • バラバラと自由に落つる青梅や暮戯

  • 店棚の青梅に心めぐらせ星雅綺羅璃

  • 青梅の収穫ブルーシート敷く星乃瞳

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  • 青梅やボンベイ・サファイアを注ぐポップアップ

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  • 瓶漬けのぎゅうぎゅう青梅身を搾る本間美知子

  • 青梅や筑波の里の空青し牧場の朝

  • 青梅や雅楽の調べに誘われて槇まこと

  • 青梅や雨のひかりに立つ産毛牧茉侖

  • 青梅やラスト五分の汗しぶきまさかわそう

  • 青梅や酸いも甘いも噛み分けて雅蔵

  • 丁寧に夫水気拭く青き梅増山銀桜

  • 青梅や私と母と祖母の性松岡玲子

  • 青梅の箱の香りの宅配便松尾祇敲

  • 青梅もぐ初老の輩意気高し松尾老圃

  • 青梅を一粒かじり難逃れ松平武史

  • 青梅と南紀の風と父と囲碁松知

  • 青梅をつたう雫も酸っぱそう松野蘭

  • 青梅に雨のにほひの雨上がり松本笑月

  • 帰り道不意に青梅もとめけりまやみこ恭

  • 青梅を揺らし踊らすカルヴァドス瑪麗

  • 青梅や葉先に宿る雨雫真理庵

  • 青梅や向こうの見えぬ角砂糖まるにの子

  • 不揃いの青梅もらう山の宮丸山隆子

  • 青梅や濡れし石橋をんなゆく丸山美樹

  • 青梅の小粒に胸の弾みけりまるり

  • しぼみたる青梅透きゆける果汁三池のり子

  • 虎の子の青梅を煮る母の手よミースミース

  • 青梅やめらんこりいはまだ知らづ三上栞

  • 手のひらに赤子の如く青い梅みかん成人

  • 串突きの青梅の尻揃ふ瓶神酒猫

  • 青梅よ宇宙の下に転がりて三毛乱次郎

  • 青梅や投函できぬラブレター三崎扁舟

  • 青梅よ吾子は緑と言ひてをりmr.kikyo

  • 青梅や慣れぬ都会に皺増ゆる三田忠彦

  • 青梅をグサリ刺したる硝子瓶巳智みちる

  • 青梅やネットたわませ溜まりゆく美津うつわ

  • 青梅の爽やか緑に秘めし毒光月野うさぎ

  • 青梅や雨の最中の収穫日光森光

  • 青梅や初孫抱える我が娘ミナガワトモヒロ

  • 青梅や熟成三月妻と飲む湊かずゆき

  • 網はつて青梅しかと受けとめて嶺乃森夜亜舎

  • 青梅や派遣切り心配する日々みはやななか

  • 青梅おうめ漬けられしこと忘れけり三群梛乃

  • 道端の青梅ひとつ蹴り続け見屋桜花

  • 青梅やシンクの下に亡母の瓶みやかわけい子

  • 青梅や鼻先によせうっとりと宮城海月

  • 青梅や俺の出番と瓶抱え美山つぐみ

  • 青梅や涙閉じ込め去るピッチ麦乃小夏

  • 青梅の笊よりこぼす愚痴一つ椋本望生

  • 葉がくれに青梅たっぷり太りたり霧想衿

  • 青梅や風向き変へるほどたわわ睦月くらげ

  • 青梅や未来のお前を見てみたい無門しゅい

  • 瓶の中青梅我より老けにけり村井もこり

  • 青梅が枝をゆらゆら戯れる村田真

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  • 青梅や長押の遺影またひとつ暝想華

  • 青梅や「アレ」「ソレ」取っての母の声恵のママ

  • 天神の拾ひて返す実梅かな茂木りん

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  • ほろりほろ青梅もぎし優しき手百瀬はな

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  • 家の中姉妹の喧嘩青梅かな森嶋師子吼

  • 日当と青梅一キロの土産森田祥子

  • 記念樹の青梅二十一年目森野恵

  • 青梅やででぽつぽーの声もして森葉豆

  • 記念樹に宿れる想い青梅生る森本千白

  • 瓶の中砂糖と青梅時静か諸岡萌黄

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  • 青梅の今朝はきれいに掃かれたる野州てんまり

  • 青梅やスカーフ揺るる一人旅安永彩女

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  • 食べきれぬ青梅今年も漬ける母野風庵

  • 食ってみろ毒には毒の青梅を山内文野

  • 青梅や笊に滴る涎かな山岡寅次郎

  • 青梅やみどりご笊にざこねせり山河穂香

  • 青梅へ雲へかいなを伸ばしけり山口絢子

  • 絆されて青梅漬けたりリカー瓶山口愛

  • 青梅や十一年と母の文字山崎力

  • 傾けて頬よせ待つよ青梅よ山下智

  • 青梅や笑顔が何時かひょっとこに山育ち

  • 青梅や元気ですかと満月に山田一予

  • ふつくらの青梅かもし垂るる園山田季聴

  • いろかたち愛でて青梅転がりぬ山田啓子

  • 青梅を掴む亡き父優しき手山田翔子

  • 青梅の熟れきて甘き香気かなやまだ童子

  • 青梅が潰れ転がるアスファルト山田文妙

  • 青梅や小声の口と眉間皺山本八角

  • 青梅や路面のタイヤの水飛沫山本葉舟

  • 青梅を蹴散らし赤い三輪車山姥和

  • 焼酎に浸る青梅虚ろなり友鹿

  • 青梅や千年前の香を放つ夢華

  • 青梅や酒風呂に静かな寝息夢野いろは

  • 青梅を拾ふ姉妹を眺む祖母陽花天

  • まづいつつつぎにななつと青梅を横浜J子

  • 老いてより獲れぬ青梅熟し落つ横山道男

  • 青梅のシロップ漬けもやや悲しよしぎわへい

  • 青梅の選別といふ哀しさかな吉田蝸牛

  • 新人の私青梅どちらも熟す前吉田徠希

  • 青梅の香熟れゆく香えも云はず香Yoshimin空

  • 青梅に青春重ね未だ古希吉哉郎

  • 青梅や白無垢の列眺めをり米山カローリング

  • 青梅や皺くちゃの手の仕分たる楽和音

  • 産肌に歴史はなくて青き梅楽花生

  • 新妻の胸に青梅梯子のぐらりらん丸

  • 青梅や中学生は坊主刈り竜退治の騎士

  • 青梅に若き母見る幼き日麗仙

  • 青梅やリストラを知る日の無言黎明

  • 青梅の実るや何故に子は孤(ひと)りロジック・ファットフィールド

  • 青梅の一粒こぼれまた籠へ若林くくな

  • 思春期の我かと思う青梅の渡辺香野

  • 青梅よそちシロップになるが良い渡邉白梅

  • 路地入れば青梅つけし鉢二つ渡辺陽子

  • 青梅や青少年は突っ走しる和脩志

  • 満ち満ちて葉隠れ青梅顔を出すわをんはな

画像:今月のアドバイス
夏井いつき先生からの一言アドバイス

●俳号には苗字を!

 俳号とは、その句が自分のものであることをマーキングする働きもあります。ありがちな名、似たような名での投句が増え、混乱が生じています。せめて、俳号に姓をつけて下さい。
 皆で気持ちよく、この広場にて共に学び楽しめますよう、俳号の付け方にご留意ください。


●兼題とは

  • 泣かないで今なら言える還暦の秋宮川亜希子

  • 母が作った梅シロップで夏元気☆たかきいくえ☆

  •  本俳句サイトでは兼題が出題されています。今回は、季語「青梅」での募集でした。次回の兼題を確認して、再度挑戦して下さい。


    ●季重なり

    • 梅雨空にかじる青梅いと美味しお寺なでしこ

    • 念仏の染み入り涼し長野梅デルマ猫

    • 九月には飲みなん青梅の果樹しぼりせいだるま

     一句に複数の季語が入ることを「季重なり」といいます。季重なりはタブーではなく、高度なテクニック。季重なりの秀句名句も存在しますが、手練れのウルトラ技だと思って下さい。まずは「一句一季語」からコツコツ練習していきましょう。「青梅」以外のどれが季語なのか、歳時記を開いて調べてみるのも勉強です。


    ●「青梅」をイメージして詠んだ句ではありますが

    • 味見する父にんまりと梅酒かな津幡GEE

    • 青梅の堅きを憎む梅酒漬け良俗倭人

    • 梅干し苦手青梅への屁理屈伊藤れいこ

    • お梅漬けフォークで穴あけお手伝い小林弥生

     兼題は、テーマではないので、「青梅」という季語を詠み込む必要があるのです。


    ●再度のおさらいとなりますが、

     今回の兼題「青梅」は、仲夏の季語で、分類は【植物】になります。傍題には「梅の実・小梅・煮梅」等があります。
     梅雨に入る頃、熟す前の青い梅の実のこと。砂糖で似て煮梅にしたり、梅酒の材料にしたりします。みずみずしい緑が美しく、すがすがしい印象の季語です。ちなみに、「実梅」は黄色く熟したものを指します。
     悩ましいのは「青き梅」「梅青し」という使い方です。歳時記の例句に、

    • 歯に当てゝいよいよ青き実梅かな野村喜舟

    を見つけたものですから、今回はひとまず許容はしております。
     が、基本的には「青梅」という季語として使うことを推奨します。

     「梅」の文字のつく夏の季語には、他にも「梅酒」「梅焼酎」「梅干」「梅漬ける」がありますが、これらの分類は【人事】になります。更に、「青梅雨」は【天文】に分類される夏の季語です。
     これらは歳時記を引けば分かる事柄ですので、お手元に一冊歳時記を置くことを強くお勧めします。

     また、産地の名前の入った「豊後梅」「信濃梅」「甲州梅」などは、講談社『カラー図説 日本大歳時記』には、傍題となっておりましたので、こちらも許容しております。


    ●入力ミスだとは思いますが……「青海」

    • 青海は雨のつまっている匂い二重格子

    • 青海の赤み薄れて黄となりぬしわしわ

    • 神竜(シェンロン)が現るるかも青海落つ月城龍二

     入力ミスによる誤字脱字はよくあります。送信ボタンを押す前の、最後の確認を習慣にしましょう。
     文字化けは不可抗力に近いけど、文字化けしそうな字を予測できるかも。


    ●比喩? 取り合せ?

    • 一センチのしこり青梅の固さ板柿せっか

     取り合わせだと読むか、比喩だと読むかによって、評価が変わってくるタイプの句です。解釈が悩ましい。

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8月の兼題

「初秋」

過去の審査結果

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